「青森山田を倒して終わりたい」静岡学園プロ内定カルテットが胸の内を激白!個性派揃いの今年は「喧嘩があちこちで…」

2021年11月29日 安藤隆人

ドリブルのイメージがあった静岡学園。「意外と走力を求められることに最初は驚きました」

静岡学園のプロ内定カルテット。左から川谷凪、伊東進之輔、古川陽介、玄理吾。写真:安藤隆人

 2年前の選手権王者であり、技巧派軍団として知られる名門・静岡学園。今年は2年ぶりの選手権出場を手にしたチームから、実に4人ものJリーグ内定選手が誕生をした。

 スピード溢れる突破からのクロス、フィニッシュで魅せるのは、清水エスパルス内定のMF川谷凪。チームナンバーワンの技巧派で、ボランチとして中盤でのリズムチェンジに長けた徳島ヴォルティス内定のMF玄理吾。分かっていても止められない切り返しと、多彩な技の引き出しが魅力のジュビロ磐田内定MF古川陽介。189cmの高さ、対人の強さと正確な長短のフィードを持ち、ドリブルで前のスペースに運んでからの展開力もあるギラヴァンツ北九州内定のCB伊東進之輔。

 プロ内定カルテットはプレミアリーグ参入戦、100回目を迎える選手権を控えた今、何を考え、何を思うのか。チームが練習をする谷田グラウンドで4人の対談を実施。彼らの心の内に迫った。

――◆――◆――
 
――4人とも関西から静岡学園に来てもう3年が経とうとしています。静学に来てから今に至るまでの率直な思いをお聞かせください。

古川陽介(以下・古川):僕はこんなに上手い選手たちと常に一緒にプレーできるので、毎日が刺激的でめちゃくちゃ楽しいです。

玄理吾(以下・玄):練習でも静学にしかないものあって、ここできちんと取り組めば成長できるという確信を持ってやれているのは大きいと思います。

川谷凪(以下・川谷):ここに来た時は全員がうまいなと思いましたし、チームメイトから吸収できるものも大きいと思いました。

伊東進之輔(以下・伊東):入る前からドリブルが上手い選手が揃っている印象だったので、その通りだと思いました。

古川:やっぱり僕もドリブルのイメージがありました。僕は滋賀出身なので野洲高のようなサッカーをするイメージがありましたね。

玄:やっぱりドリブル、そして個人技だよね。

川谷:実際に入ってみると、ドリブルだけではなくて、トラップだったり、パスだったり、技術レベルがトータルで高いという印象を受けました。

伊東:意外と走力を求められることに最初は驚きました。Aチームの練習を見た時に、全員が本当にスプリントをするし、強度も高い。すぐに「このチームはドリブルだけではないな」と思いました。ミスしないことや、魅せるプレーの裏には本当に走るというか、強度の高さもあると思いました。

古川:それ、僕も思いました。運動量や強度の高い練習をやっているからこそ、観客をワクワクさせるようなプレーができるんだなと思いました。

玄:技術には自信があったのですが、それだけではダメだと痛感しました。

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新17代目の茅島みずきまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
 

次ページ「最初はもう喧嘩があちこちで起こっていました(笑)」新チーム始動時は全く嚙み合わず8連敗も…

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事