ドイツ代表デビュー戦で初ゴールの19歳! ザルツブルク産の新たな逸材、アデイェミとは“何者”か?

2021年11月18日 遠藤孝輔

オーストリア・リーグで得点ランクトップを快走

今シーズンの公式戦ですでに15ゴールを挙げているアデイェミ。(C)Getty Images

■Karim ADEYEMI
カリム・アデイェミ(レッドブル・ザルツブルク/ドイツ代表)
生年月日/2002年1月18日(19歳)
出身地/ミュンヘン(ドイツ)
身長・体重/180cm・69kg
主要ポジション/CF、ウイング
A代表/3試合・1得点
ユース年代の代表歴/ドイツU-16、U-17、U-21
キャリアの転機/レッドブル・ザルツブルクへの移籍(18年6月)


 サディオ・マネやアーリング・ハーランドを輩出するなど、欧州指折りの育成機関と化しているレッドブル・ザルツブルクに、また新たな逸材が出現した。

 オーストリア・リーグの得点ランキングでトップに立つカリム・アデイェミだ。弱冠19歳ながらエースの重責を担い、チャンピオンズ・リーグ2節のリール戦では冷静に2本のPKを成功。チームに初勝利をもたらした。

 大きな話題をさらったのは8月。ハンジ・フリック新監督が率いる、新生ドイツ代表の初陣にサプライズ招集されたのだ。

 ほんの3か月前までU-21代表の控えアタッカーに過ぎなかったレフティー自身も『スカイ・オーストリア』で「信じられなかった」と明かしたが、デビュー戦(9月5日のアルメニア戦)でゴールを決めると、10月の2連戦でも途中出場。瞬く間に貴重な戦力になっている。
 
 同じ10代のジャマル・ムシアラ、フロリアン・ヴィルツとともに、ドイツ代表の未来を背負って立つ存在と目されるアデイェミは、ナイジェリアとルーマニアのハーフであり、ミュンヘンで生まれ育った。

 幼い頃からボールを追いかけ、7歳の時にバイエルンの下部組織に入団した。その名門で2年間の英才教育を受けた後、地元クラブを経て、12年夏にウンターハヒンクのユースへ。この元ブンデスリーガのクラブで力を伸ばしていった。

 ひとつの転機が訪れたのは17-18シーズン。U-17ブンデスリーガで15戦15発と躍動し、18年2月にU-16代表デビューすると、国外にもその名が知れ渡るようになる。実際、チェルシー移籍の可能性があったという。

【動画】アデイェミって何がすごい? 圧巻のプレー集をチェック

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