【J2前半戦終了】全22チームの戦いぶりを振り返る Vol.1――横浜FC、讃岐、栃木、北九州編

2015年07月08日 サッカーダイジェスト編集部

横浜FC――勝ち続けられるほどの勢いはない…

昨季“サポーターが選ぶMVP”に輝いた南が、今季も守護神として安定した守備を見せている。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 J2リーグは7月4日に行なわれた21節で前半戦が終了。大宮が頭ひとつリードした展開となっているが、このまますんなりと抜け出しJ1昇格を決めるのか。それとも追随する他チームの巻き返しが待っているのか。
 
 J1昇格プレーオフ出場権を巡る争いも混沌としそうな予感が漂うが、ここでは全22チームの前半戦の戦いぶりをチェックする。
 
 まず第1回は、横浜FC、讃岐、栃木、北九州の中位に位置する4チームだ。

ーー◆――◆――

横浜FC
リーグ成績(21節終了時):9位 勝点31 8勝7分6敗 22得点・27失点
 
【前半戦の戦いぶり】
 プレーオフ圏内とは勝点差3。目立った補強がなかったなかで、シンプルにボールを回し、球際の強さを求めるルス監督のサッカーは昨季と同じようなスタイルで、爆発力はない半面、大崩れもない。
 
 ただ、課題は多く、なかでも失点の多さは気掛かり。昨季まで輝いていた野上も、CBコンビを組むパク・テホンや楠元の不出来に足を引っ張られる格好で、精彩を欠いている。
 
 攻撃面に目を移しても、大久保以外のアタッカーがゴールに恵まれず、昨季のチームアシスト王である松下の存在感が薄くなったせいで、勝ち続けられるほどの勢いがない。
 
【前半戦MVP
南 雄太(GK)
再三に渡るPK阻止など、ファインセーブで勝点をもたらした試合も。ベテランはいまだ健在だ。
 
文:二本木昭(フリーライター)
 

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