【J1採点&寸評】名古屋2-0柏|守備を引き締めた中谷は貴重な追加点。ピンチを救い続けた宮原はMOM級の働きぶり

2021年11月03日 今井雄一朗

名古屋――地力の高まりを感じさせる完封勝利

【警告】なし【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】中谷進之介(名古屋)

[J1第34節]名古屋2-0柏/11月3日/豊田スタジアム

【チーム採点・寸評】
名古屋 6.5
チームの誰もが感じていた大苦戦のゲームを、スローインとコーナーキックからの決定機を仕留めて2-0にまとめあげた。勝負強さの光る戦いに、地力の高まりを感じる。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 6
前半立ち上がりの危険な時間帯を乗り切ると、守備陣の奮闘であまり出番は増えなかった。得意ではないポゼッションの部分でも今日は行動範囲が広く、チームを助ける気持ちが垣間見えた。

DF
6 宮原和也 6.5
MOM候補のひとり。サイドバックとしての中央へのカバーリング意識の高さは3バックになってより強く発揮され、前後半ともに危ない瞬間にことごとく蓋をして回った。

DF
MAN OF THE MATCH
4 中谷進之介 6.5
体力的な消耗をチーム全体が感じるなか、周囲の選手をうまくコントロールし、最後は自分が身体を張ることで守備を締めた。苦しい展開のなかでの追加点はことに大きく、古巣相手の派手なセレブレーションもご愛嬌か。
 
DF
14 木本恭生 6(58分OUT)
2枚構成のボランチから前半早々にアンカーへ。相手の縦パスに対する警戒を強めつつ、下がるだけでない守備でディフェンス陣を支えた。

DF
20 キム・ミンテ 6
ポゼッションの部分で果敢にすぎるところもあるが、堂々として攻守に良いアクセントになっているところも見逃せない。中谷の得点シーンでは、巧みに相手マーカーの動きを止めてアシストも。

DF
23 吉田 豊 6.5
グイグイと侵出してくる相手のサイドアタックに対し、常に前向きのベクトルで対応。後半になっても必要とあれば全力疾走でオーバーラップを繰り返し、疲弊するチームを鼓舞した。

MF
15 稲垣 祥 6.5
今日は得点機に絡むことは少なかったが、攻守両面において人数が必要な局面に次々と顔を出して回った。吉田とともに疲れ知らずの運動量で、苦しい展開に抗い続けた。
 

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