【女子W杯】明日、決勝進出を懸けてイングランドと激突! 勝利への3つのポイントを探る

2015年07月01日 馬見新拓郎

ポイント1)雨の予報を味方に付けたい。

スタメンはオーストラリア戦と変わらない模様。大柄な相手に対し、球際での競り合いがポイントになりそうだ。

 準々決勝でオーストラリアを破ったなでしこジャパンは、日本時間の7月2日、8時から2大会連続の決勝進出を懸けてイングランドと対戦する。

【女子W杯PHOTOギャラリー】なでしこジャパン「激闘の軌跡」
 
 厳しい暑さのなかで行なわれたオーストラリア戦の2日後、日本の主力組は再び調整を始めたが、現地では徐々に海外メディアの取材陣が増え出している。
 
 日本は連日、冒頭15分のみを公開し、その後を非公開練習にしているものの、今回のイングランド戦もここ2試合と先発メンバーは変わらないだろう。
 
 それだけでなく、FW大野忍やMF川澄奈穂美を途中で下げ、FW岩渕真奈やMF澤穂希を投入し、チームに刺激を与えて勝利に持ち込む"勝ちパターン"が、チーム内外に浸透してきた印象がある。仮にイングランド戦で窮地に陥った時でも、確立されたパターンがあることは心の拠り所となりそうだ。
 
 また、準々決勝のオーストラリア戦での岩渕の決勝弾は、チームをより明るくしている。MF宮間あやは「いろんな選手が得点を決めているのは良いところ。相手の狙いどころがなくなると思う」と、今大会の7得点すべてを違う選手が挙げている点を強みに捉えている。
 
 オーストラリア戦では暑さが勝敗を分けるポイントのひとつとなったが、イングランド戦当日のエドモントンは、雨の予報が出ている。雨が降るとエドモントンは日中でも長袖が必要なほど肌寒い気候となる。今回、暑さに悩まされることはなさそうだ。
 
 佐々木監督は今大会の過去の試合で「まんべんなく水を撒いていたピッチはボールを動かしやすかった」と振り返っているため、雨が降れば、日本にとっては有利に働く可能性が高い。

次ページポイント2)ミスを減らし、相手のミスに突けこみたい。

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