【第2ステージ展望】広島編|新戦力補強はないが塩谷復帰は好材料。CS進出に向け着実に勝点獲得を狙う

2015年07月04日 小田智史(サッカーダイジェスト)

【第1S総括】主力の流出を感じさせない熟練の戦いぶり。

ドウグラス(左)と柴﨑がシャドーに定着してチームは安定。髙萩洋次郎と石原直樹が抜けた穴を上手く埋めている。 写真:サッカーダイジェスト

 J1第1ステージは浦和の無敗優勝で幕を閉じたが、前半戦の17試合を全18チームはいかに戦ったのか?
 
『サッカーダイジェスト』の各チーム担当記者が、6月27日で最終節を迎えた第1ステージを振り返り総括するとともに、第2ステージに向けた各チームの動きと見どころを解説する。
 
――◆――◆――
 
サンフレッチェ広島
第1S成績:3位 勝点:34 10勝4分3敗 29得点・16失点
 
ポイント1)第1ステージの出来を点数で表わすと?
 
80
 
 17試合で勝点34は2013年の優勝時に次ぐペース(2012年優勝時を上回る)。3~5節に3戦連続無得点で暗雲が立ち込め始めた後の立て直しは見事だった。柴﨑とドウグラスがシャドーに定着し、浅野もスーパーサブとして台頭。「2015年度版広島」の形を確立して、2年ぶりの5連勝を記録するなど着実に勝点を積み上げていった。森保監督も「主力選手が入れ替わったなかで、第1ステージ3位・勝点34は選手たちが粘ってくれた結果」と評価する。
 
 だが、11節以降は攻守の波長が合わないもどかしさもあった。攻撃陣の調子が上がってきた一方で、それ以前にチームを支えていた堅守が7試合で10失点とペースダウン。12節・鹿島、17節・鳥栖戦の引き分けはその典型で、第1ステージに関してはここが首位・浦和との差だったと言えるだろう。

ポイント2)第1ステージのチームMVPは?
 
森﨑和幸(MF
 
 ボランチのプレーエリアより前に飛び出し、インターセプトからゴールに絡むアグレッシブさが光った。昨季苦しんだ足首の痛みもなく、指揮官が求める「切り替えのスピード」を体現しつつ、バランサー役や組み立て役も担う不可欠な存在として君臨した。
 
ポイント3)第2ステージでの巻き返しや台頭が期待される選手は?
 
野津田岳人(MF
 
 第1ステージで3ゴールを挙げ、シーズン自己最多得点の4ゴールを更新するペース。森保監督も「(野津田と浅野は)スタメンを争えるレベルに上がってきた」と評価するが、現状では柴﨑とドウグラスの壁を崩せずにいる。野津田の成長はポジション争いを一層激化させ、チームの底上げにもつながるだけに、大きな期待がかかる選手だ。

次ページ【第2S展望】第1S同様、ベテランと若手の共存体制を継続する見込み。

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