【第2ステージ展望】山形編|ドローマスターになれるかが残留へのポイント

2015年07月05日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

【第1S総括】最後の2試合は命綱である前線からのプレッシングも…。

得点源と期待されたディエゴはここまで5ゴール。シュートを打っている割には当たりが少なかった。写真:田中研治

 J1第1ステージは浦和の無敗優勝で幕を閉じたが、前半戦の17試合を全18チームはいかに戦ったのか?
 
『サッカーダイジェスト』の各チーム担当記者が、6月27日で最終節を迎えた第1ステージを振り返り総括するとともに、第2ステージに向けた各チームの動きと見どころを解説する。
 
――◆――◆――
 
モンテディオ山形
第1S成績:16位 勝点:14 3勝5分9敗 14得点・24失点
 
ポイント1)第1ステージの出来を点数で表わすと?
 
50点
 
 地獄を見てきた過去のプレーオフ昇格組に比べれば、16位という成績は悪くない。ただ、主力クラスに故障者が相次ぐなか石﨑監督はどうにかチームをやり繰りしていたとはいえ、11節の柏戦を最後に白星なし。命綱である前線からのプレッシングも、16節の広島戦と17節のG大阪戦では無力化された時間帯が多かった。
 
 高木利、キム・ボムヨンらウイングバックの奮闘は明るい材料だが、彼らのチャンスメイクをゴールに結びつけられない前線の不甲斐なさはネガティブに映る。ここまで5得点のディエゴもシュートを打っている割には当たりが少なく、及第点の働きをしているとは言い難い。
 
ポイント2)第1ステージのチームMVPは?
 
キム・ボムヨン
 
 強いて挙げれば、このウイングバックだろう。縦に仕掛けてクロスまで持って行くアグレッシブなプレーは好印象だった。3節の川崎戦では終盤に決勝ゴールを決めており、ラッキーボーイ的な存在になりそうな時期もあった。
 
ポイント3)第2ステージでの巻き返しや台頭が期待される選手は? 
高木利弥
 
 プロ1年目とは思えないほど堂々とプレーしており、0-3から追いついた清水戦では1アシスト。第1ステージの終盤は怪我に倒れたが、第2ステージでは持ち前の突破力を活かして攻撃陣を活性化してもらいたい。
 

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