【日本2-1オーストラリア|採点&寸評】田中と浅野が苦しむ日本を救う!森保監督はシステム変更で勝利を手繰り寄せる

2021年10月12日 本田健介(サッカーダイジェスト)

吉田は勝ち越し弾を演出

【警告】日本=守田(68分) オーストラリア=ベヒッチ(63分)、サウター(90+3分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】浅野拓磨(日本)

[カタール・ワールドカップ・アジア最終予選]日本 2-1 オーストラリア/10月12日/埼玉スタジアム2002

【日本代表・総評】
6.5
最終予選の3試合を終えて1勝2敗。もう負けられない状況で迎えたオーストラリア戦で森保監督は従来の4-2-3-1ではなく4-3-3を選択。インサイドハーフに田中と守田を起用するなど、変化を加えて臨んだ。するとその田中が8分に見事なゴール。前半を1-0で折り返した。70分にFKから失点した試合運びなど課題は少なくないが、86分に浅野の魂のシュートから勝ち越し。躍動感は蘇った印象で、この勝利で勢いに乗れるか。この日は内容よりも結果を評価すべきだろう。MOMは浅野と田中、ふたりとしたいが、最後はオウンゴールながら短い出場時間で劇的な決勝弾をチームにもたらした浅野を選んだ。

【個人採点・寸評】
GK
12 権田修一 6
前半はセットプレーからのシュートや、決定的な一発を放たれるもゴールをしっかり守る。70分にはFKを決められたが、その後は味方に指示を送って抑えた。相手のFKを褒めるべきだが、失点さえなければ「6.5」だろう。本人は試合後に代表の守護神として無失点を目指したいと改めての意気込み。
 
DF
5 長友佑都 5.5(84分OUT)
逆サイドからのフィードを受けたり、一列前の南野との連係で数回、左サイドを崩しにかかる。クロスは味方に合わずも前半は良い形は作った。しかし失点につながるFKを奪われたシーンでは前に引き出された

16 冨安健洋 6
ダイレクトでつなごうとしたパスが引っかかってしまうシーンもあったが、冷静なディフェンスを披露。長友のカバーなど難しい対応を強いられたものの、FKの場面以外ではオーストラリアの攻撃に耐えた。

19 酒井宏樹 6
右サイドで伊東と組み、インサイドハーフがサイドに流れた場合は、中央よりのポジショニングも。果敢なプレーも戻った印象。後半は守備に軸足。

22 吉田麻也 6.5
フィードが通らない回数も少なくはなかったが、局面を変えようとする意識は感じられた。ミスが何度か見られただけにマイナス評価を考えていたが、土壇場の85分にロングパスを浅野へ送り決勝弾を導いた点は大きくプラスしたい。

【PHOTO】埼玉スタジアムに駆けつけ、選手を後押しする日本代表サポ―ター!
 

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