【三浦泰年の情熱地泰】J3ライセンス交付! サーキットの街・鈴鹿で新たなスポーツ文化を築き上げたい

2021年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

鈴鹿ポイントゲッターズにJ3ライセンスの資格が交付された

2019年からは一時現場を離れ、様々な分野で活躍される人々とも交流を深めた。鈴鹿で満を持してのチャレンジはいかに…。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 僕が所属するJFLの鈴鹿ポイントゲッターズがJ3ライセンスの資格を交付された。このようなタイミングで監督として鈴鹿にいることをとても幸せに思う。

 そして日本のプロライセンスを取得するまでに数多くの人たちが携わり、この日が来たのだと思う。
 
 2か月半前に来た僕としては「ありがとうございます」と感謝の気持ちを抱きつつ、1993年Jリーグ元年にプレーヤーとしてピッチに立たせてもらったひとりとして「おめでとうございます」と言いたい。

 百年構想からライセンス取得までの苦労を知ろうとしても語ろうとしてもそれが出来ない僕としては、僕に託されたチームを昇格させることと、プロクラブとしての組織の構築、下部組織からの環境整備まで、僕が経験した出来る限りの力をこの鈴鹿に還元できればと思う。

 そして今日10月1日から緊急事態宣言が解除され、昨日、鈴鹿市役所へ表敬訪問をし、やっと(就任から2か月半後)市長、議長へのご挨拶が出来た。

 緊急事態宣言中にリーグを止めずの試合開催にご協力してもらい、御礼の挨拶ができ、残り10試合に向けて新たな気持ちと決意を改めて気持ちを強くしっかり集中して戦わなければと強く感じた。

 市役所に務める人たちの温かく接してくれる一言一言と、大きな期待を寄せてくれる笑顔。そして、たくさんのメディアの方が集まってくれた。

 ライセンスの交付が目標ではなく、Jリーグのステージで長く存在していくクラブ。プロクラブとして必要とされるクラブを目指さなければならない。

 東海3県には名古屋グランパス、FC岐阜というJリーグクラブが存在するだけに三重県でしっかり上を目指せるクラブに成長していく必要がある。

 鈴鹿には世界でも知られるF1サーキットが開催されるグローバルなサーキット場がある。皆が知るビッグエンターテイメントである。

 鈴鹿市にそれに次ぐエンターテイメントとして我々ポイントゲッターズがプロサッカークラブとして市民に感動と喜びを与え、街を一つにする役目を果たしていかなければならないのだと思う。
 

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