ACL圏内を狙う神戸と浦和の直接対決! 勝負のポイントは“継続性”にあり。プロ分析官が注目の一戦を徹底展望!

2021年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

神戸のダブルボランチはどうなる?

杉崎氏が予想した「神戸対浦和」のフォーメーション。

 Jリーグは10月2日、J1第31節の6試合を各地で開催。ノエビアスタジアム神戸では、ともにACL圏内を目指す4位のヴィッセル神戸と5位の浦和レッズが対戦する。

『サッカーダイジェストWeb』では、Jリーグの各クラブでスカウティング担当を歴任し、2019年には横浜でチームや対戦相手を分析するアナリストとして、リーグ優勝にも貢献した杉崎健氏に、上位対決となる神戸対浦和の勝負のポイントを伺った。

 確かな分析眼を持つプロアナリストは、注目の一戦をどう見るのか。予想布陣の解説とともに、試合展開を4つの状況に分け、それぞれの見どころを語ってもらった。

――◆――◆――

●ヴィッセル神戸
今季成績(30節終了時):4位 勝点54 15勝9分6敗 45得点・29失点

●浦和レッズ
今季成績(30節終了時):5位 勝点54 16勝6分8敗 35得点・27失点
 
【予想布陣解説】
 ACL圏内を目指す4位対5位の直接対決。両者の勝点は54で並んでおり、今回勝利したチームが1試合多い3位の名古屋(勝点57)に並ぶ重要な一戦です。

 神戸は、ダブルボランチ以外は前節の川崎戦と同じと予想しています。前節はセルジ・サンペールがベンチ外。単純なコンディションの問題なのか、怪我なのかは分かりませんが、もし怪我だった場合は、郷家友太が起用されると思います。

 現在、山口蛍が負傷しているため、サンペールとコンビを組むのは大﨑玲央か櫻井辰徳でしょう。ただ前節、大﨑がレアンドロ・ダミアンと接触したあとに交代し、映像上でも足を引きずっているような様子が映っていて、中2日で戦線に戻すとは考えづらいため、ここには櫻井を配置しました。

 浦和は前節と全く同じメンバーにしています。直近のリーグ戦7試合で6勝1分と結果がついてきているのと日程のディスアドバンテージもないので、怪我人がいない限りは人選を変えてこないだろうと予想しました。

 懸念材料があるとすれば、前節のFC東京戦でアダイウトンと接触して交代した酒井宏樹がプレーできる状態かどうか。難しい場合は、西大伍が先発する可能性もあります。

 お互いに基本的に布陣は4-2-3-1ですが、とくに神戸は川崎戦で3点を取られるなど、守備面で多少不安が残るので、川崎戦の途中で見せた"ダイヤモンド型の中盤"をスタートから採用するかもしれません。

 浦和は4-2-3-1から攻撃時には形を変えてくるチーム。神戸は今季ここまでJリーグとルヴァンカップで浦和と3度対戦し、一度も勝てていません(1分2敗)。そういう相手に対し、神戸が修正を加えてきてもおかしくはないでしょう。
 

次ページ神戸の自陣からの攻撃vs浦和の敵陣での守備

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