ナオト・インティライミが「ビーチサッカー日本代表」を狙う理由【インタビュー前編】

2021年09月24日 白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

「レンティーニはもう完璧だなって」

インタビューで熱く語ってくれたナオト・インティライミさん。写真:田中研治

 サッカーにも本気なアーティストとして知られるナオト・インティライミさんの独占インタビューに成功。サッカーと音楽、そして積極的に活用するショートムービープラットフォーム『TikTok』について大いに語ってもらった。
 
 雑誌『ワールドサッカーダイジェスト』の2021年9月2日号のインタビューを、本誌には掲載できなかった分を含めて前編と後編の2回に分けて全文公開。まずは前編をお届けする。
 
――今日はよろしくお願いいたします。
 
「ワールドサッカーダイジェスト、子供の頃にずっと読んでました! いや~、嬉しいな~! 仕事でサッカーの話ができるなんて! なんでも聞いてください」
 
――ありがとうございます。ナオトさんはサッカー好きで有名ですが、サッカーとの出会いは何歳くらいですか?
 
「僕が子供の頃に住んでいた千葉県の野田市に、サッカーをするのにちょうどいいサイズの公園があったんですよ。そこに行けば誰かがサッカーをしてるって環境で。ちょっとブラジルのストリートみたいな(笑)。3つ上の兄貴と一緒にその公園に行っていたので、幼稚園くらいの時から小6くらいの子供たちと一緒にボールを蹴ってましたね~」
 
――その環境はすごく鍛えられそうですね。
 
「そうなんですよ、常に自分より身体のデカい人たちと戦っていたので、かなり鍛えられましたね~。小4で地元のサッカーチームに入団して、小5でFC野田に入ってからは選抜チームとかにも選ばれて。中学は柏レイソルのジュニアユース、高校は中央大学附属高校でずっとサッカーを続けていました。」
 
――当時のポジションは?
 
「基本的にずっとミッドフィルダーでした。でも、高校3年になって急にフォワードにコンバートされて。だから最後だけ点取り屋。とくに左サイドからカットインしてシュートが得意でしたね。元から攻撃マインドが強いタイプだったので、フォワードもけっこう楽しかったですね~」
 
――その頃に好きだった選手はいましたか?

「レンティーニ(1990年代にトリノやミランなどで活躍した元イタリア代表のウインガー)が好きでした! あの美形の顔でドリブルめちゃくちゃ上手いって、もう完璧だなと(笑)。イタリアの選手ってみんなイケメンだったから、やっぱり憧れましたね~」
 
――プレースタイル的にご自分と似ていた選手はいましたか?
「フォワードのときは、ピッポ・インザーギや佐藤寿人選手みたいなワンタッチでゴールを決めちゃうタイプかな。ポジショニング、反射神経、ゴールの嗅覚、そして敵との駆け引きなんかにはけっこう恵まれていて、相手の裏を取ってクロスやスルーパスをゴールに蹴り込む系のストライカーでしたね」
 
――身体を張ったポストプレーなどはほぼしないフォワードですか?
 
「ほとんどしなかったですね。相手にガッツリ当たられるのが嫌いだったので(笑)。忍者のように相手の最終ラインをフラフラ動きながら、常にチャンスをうかがっていましたね」
 

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