「日本とイタリアは…」冨安健洋が各国の守備戦術の“違い”を明かす! 「海外移籍の必要性を感じた」17歳の経験とは?

2021年09月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

19歳で海外に出て、英国が早くも3か国目

出場わずか2試合で現地でも高く評価されている冨安。(C)Getty Images

 19歳で日本を飛び出して欧州に渡り、20歳でセリエAに挑戦。そして2年でプレミアリーグの名門アーセナルに移籍と飛躍を遂げた。冨安健洋は、若かりし頃から高い意識を持ち、経験を生かしてステップアップを繰り返している。

 新天地でも高い評価を受けている日本代表DFが、アーセナル公式メディアのインタビューで、欧州挑戦からこれまでのキャリアを振り返った。

 早くに海外に挑んだ冨安だが、ホームシックにならなかったかとの質問に、「ヨーロッパでのプレーが夢だったから」と回答。「17歳のときに代表でイングランドと対戦し、1-5で負けた。何もできなかった」と、高いレベルでプレーする必要を感じていたと話している。

「そのときに海外でプレーしなければいけないと感じた。だからベルギーに行った。ヨーロッパでプレーできてうれしい」

 弱冠22歳ながら、すでに3つ目の国での挑戦となった。生活様式や言語も異なり、適応は決して容易ではないだろう。だが、英語でインタビューに応じた冨安は、言葉について「ベルギー時代は英語を使っていた。でも、もっと勉強しなきゃいけないと思う」と、さらなる向上への意欲を見せた。

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「イタリアではイタリア語を使っていた。先生と勉強したんだ。今はプレミアリーグなので、英語を勉強しなければいけない。もっとうまくならないといけない」

 国が変われば、サッカーのタイプも変わる。冨安は「ベルギーのサッカーは個で、セリエAはもっと戦術的。自分には大きなステップだった」と続け、守備の国では貴重な経験を積んだと語った。

「僕はDFなので守備の仕方を学びたかった。イタリアでは多くを学んだ。良い経験だった」

 興味深いのは、そのイタリアと日本では、守備に「大きな違いはない」と話した点だ。

「でも、ベルギーとイタリアは完全に違った。ベルギーではつねに個のプレーだが、イタリアではもっと戦術的でもっとチームとしてプレーするから、ベルギーとイタリアでは大きな違いがあった」

 様々な経験がすべて糧となり、冨安は世界最高とも言われるプレミアリーグの舞台にたどり着いた。日本代表DFは「アーセナルの選手としてプレーできるとは想像もしていなかった」と、意気込みをあらわにしている。

「プレミアリーグでプレーするのは小さなころの大きな夢だった。だから興奮しているし、スタジアムでプレーするのが待ち切れない」

 冨安はイングランドでどんな経験を積み、それを今後のキャリアにどのように生かしていくのか。22歳のこれからが楽しみで仕方ない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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