「日本じゃ絶対ない!バカげている」吉田麻也が衝撃を受けたセリエAの現実。「対応がキツかった」ストライカーにも言及

2021年09月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「会長から『あと2年いるにふさわしい』と言われた」

現地メディアのインタビューに応じた吉田。いまやサンプドリアの顔のひとりだ。(C)Getty Images

 開幕3試合で白星なしの2ポイントという結果だけみれば、決して良い数字ではないかもしれない。だが、そのうちの2試合は、昨季の王者、そして2位チームとの対戦だった。吉田麻也が所属するサンプドリアは、悪くないスタートを切っている。

 結果を何よりも重視するイタリアでは、序盤戦でも成績不振で監督を交代することがある。すでに今季はカリアリとヴェローナで解任劇がみられた。吉田は、わずか3試合での決断に驚いている。

 サンプドリア専門サイト『SAMPNEWS24』が伝えたところによると、吉田は『Il Secolo XIX』のインタビューで、「日本じゃ絶対に起きないよ! とても驚いた」と話した。

「それなら、まだ優勝していない僕らだってピンチということになる。(開幕3戦で白星なしの)ユベントスだってそうだ。揉めて解任というならまだ分かる。でも、3試合だけで判断するなんて、バカげていると思うね」

 サンプドリアもクラウディオ・ラニエリが退任し、今季からロベルト・ダベルサに指揮官が代わった。体制が変われば、適応する時間が必要だ。だが、東京五輪に出場し、オフシーズンが短かったにもかかわらず、吉田は一定の手ごたえを感じている。

 日本代表DFは「この夏はずっと試合に出て、五輪で6試合に出場した。休みなしでサンプドリアに合流したみたいだ。バカンスは1週間だけで、本当の休暇というより回復の時間だった」と述べた。

「疲れると思うけど、正しいリズムが足に残ってくれている。僕のような選手にとっては、調子を整えるのに多く試合に出ることは重要なんだ」

【動画】吉田が左足ボレー!インテルから決めた今季初ゴール
 
「新監督が望むことをすぐに理解するのは簡単じゃない。でも、4~5週間で理解するさ。監督のやり方を身につけたことはピッチにも表れていると思う」

 最終ラインの中央でコンビを組むオマール・コリーとの連係が深まっているのも大きいだろう。「コリーとはやりやすい。僕の方が少し戦術的には良いかな」と続けている。

「彼はとても速く、僕たちは補完し合っている。もう1年以上互いを知っているしね。彼の方がフィジカル? いや、僕も強いよ。フィジカルで彼の方が僕より良いというわけじゃない。とにかく、相棒がつねに同じなのは重要だ。試合のたびに変わると違うものだしね」

 ミランとの開幕戦ではオリビエ・ジルー、第3節インテル戦ではエディン・ジェコと、すでにリーグを代表するストライカーたちと対戦し、封じてきた。だが、「ここまででもっとも難しかったのはサッスオーロ戦の(フランチェスコ・)カプートだ」と明かした。

「その彼は今、僕らと一緒になったけどね。サッスオーロはコレクティブな攻撃をするから、守備は大きなストレスを感じるんだよ。キツかった」

 そのサッスオーロ攻撃陣をシャットアウトし、スコアレスドローで1ポイントを得たサンプドリアは、前述のように3節を消化して2ポイントの15位。だが、吉田は「昨季の僕らは9位。とても良い。今季も変わったのは少しで、これは非常にポジティブなことだ」と、チーム状態の良さをうかがわせた。

「僕らみんな、すでに互いを知っている。まだ3試合と少ないけど、僕はすでにとても良いチームだと思っているよ」

 インテル戦ではチームの今季初ゴールを挙げるなど活躍した。マッシモ・フェレーロ会長からは、2022年までの契約の延長もほのめかされたそうだ。

「インテル戦でゴールを決め、会長から『あと2年いるにふさわしい』と言われたんだ。そうしてくれるのなら、僕はそれでいい」

 吉田はサンプドリアのさらなる躍進に貢献し、再び契約を延長することができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち

【PHOTO】C・ロナウド、ネイマール、アグエロ、ポグバetc…世界的名手たちが誇るスーパーカーを厳選&一挙紹介!
 

次ページ【動画】吉田が左足ボレー!インテルから決めた今季初ゴール

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事