【韓国メディアの反応】スコアレスドローに驚きを示しつつ、韓国との“共通の悩み”に言及

2015年06月18日 慎武宏

「大事な一戦で、またしても決定力不足という“習慣病”が出てしまった」(総合スポーツニュースサイト『スポーツニュース』)

シンガポールを崩せずスコアレスドローに終わった日本。よもやの結果に、韓国メディアでも驚きの論調が並んだ。写真:サッカーダイジェスト

 2018年ワールドカップ・アジア2次予選で、日本が格下のシンガポールにまさかのスコアレスドローに終わったニュースは、韓国でも大きく報じられている。

【PHOTOギャラリー】日本 0-0 シンガポール
 
「日本サッカー、シンガポール戦で衝撃ドローの混乱」(スポーツ新聞『スポーツ京郷』)
「ホームで154位のシンガポールにドローの屈辱」(総合ニュースメディア『NEWSen』)「日本対シンガポールはドロー、不安定に出発した日本」(一般紙『世界日報』)
など、ほとんどが"驚き"を煽るような見出しを付けている。
 
 内容的にも、「本田、香川、岡崎、長谷部など欧州組を揃えたベストメンバー、さらにはホームだったにもかかわらず、ゴールを奪えずサポーターを失望させた」というニュアンスで共通しているが、一部にはこんな記事もあった。
 
 例えばサッカー専門メディア『FOOTBALLIST』は、「ホームファンから揶揄を受けた日本、Jリーグ発足後としては最悪のスタート」とした記事のなかでこう報じている。
 
「ワールドカップ・アジア予選の初戦で日本が勝利を逃したのは、93年のJリーグ発足後初めて。98年大会、06年大会、10年大会、14年大会のいずれの予選でも、初戦では常に快勝してきた」
 
 総合スポーツニュースサイト『スポーツニュース』は、「平均3.7ゴールだった日本、シンガポールに引き分け」と題し、「ハリルホジッチ監督就任後の3試合で、11得点・1失点という完璧な試合内容を見せてきた日本だが、結果が求められる大事な一戦でまたしても決定力不足という"習慣病"が出てしまった。グループEの顔ぶれを見るかぎり、最終予選進出に問題はないだろうが、会心のスタートを切って"生まれ変わった日本"を見せたかった新指揮官の意図は泡と消えた」と指摘している。

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