槙野が語った酒井&ショルツ加入の効果「一人ひとりの長所を生かした守り方ができている」

2021年08月26日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

広島戦で際立っていたのが個々の強さ

守備の手応えを語る槙野。酒井とショルツの加入効果についても話した。写真:徳原隆元

[J1第26節]浦和1-0広島/8月25日/浦和駒場

 浦和レッズは8月25日、J1第26節でサンフレッチェ広島と対戦し、1-0で勝利を収めた。これでリーグ戦3連勝。目標とするACL出場権の3位(現在はヴィッセル神戸)とは勝点3差の7位につけている。

 広島戦で見られたのが、強固なディフェンスだった。

 立ち上がりはテンポの良いパスワークで試合の主導権を握った浦和は前半15分に先制。しかし、その後徐々に試合のリズムを明け渡していき、30分過ぎからは完全に広島のペースに飲まれていく。

 広島は藤井智也、浅野雄也、柴﨑晃誠、長沼洋一といった敏捷性に優れるタレントを前線とサイドに配し、スピードのある攻撃を展開。サイドハーフも守備に追われ、なかなか攻撃に出ていけなくなっていくのだ。

 しかし、浦和の守備は最後まで崩れなかった。
 
 サイドハーフの運動量ももちろんだが、槙野智章と岩波拓也のCBコンビ、右SBの酒井宏樹、この日は左SBを担ったアレクサンダー・ショルツの奮闘も見逃せない。最後まで集中したブロックを敷き、相手に自由を与えなかった。

 槙野は試合を以下のように振り返る。

「今季は3バックの相手に対してボールを持たれたり、勝点を取りこぼしている試合があります。(前節の)徳島戦が終わって、この広島戦までの間に新しいシステム、3枚の形を練習してきて、すごく手応えがありました。初めてやる選手の並びやシステムでしたけど、難なくやれたかなと思っていますし、良い形で前半に点が取れたので、あとはもう割り切って守るだけだったたので、良かったと思います」

 際立っていたのが個々の強さだ。日本代表SB酒井、昨季デンマークリーグMVPのCBショルツが加わり、よりパワフルになった印象で、1対1では簡単には負けない。

 槙野は言う。

「一人ひとりの長所を生かした守り方ができているのかなと思っています。もちろんディフェンスとして大事なチャレンジ&カバーもあるんですが、一人ひとりの対人の強さを生かして、1対1の局面でボールを奪いに行く、チャレンジするボールの奪い方ができているのは良いことかなと」
 

次ページ「守備の強度はものすごく上がっている」(槙野)

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事