仙台と契約解除も…シマオ・マテの底知れぬ“日本愛”。腕には日本語のタトゥーも

2021年08月13日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「ベガルタ仙台サポーターはこれからも私の心の中に」

今季はリーグ6試合の出場。324分間のみのプレーに終わっていたS・マテ。(C)SOCCER DIGEST

 8月11日、J1のベガルタ仙台はDFシマオ・マテの退団を発表。公式ホームページによれば、家庭の事情で帰国を希望する本人の意向を尊重したうえでの双方合意の契約解除だという。

 今季はリーグ6試合の出場にとどまっていたが、加入1年目の19年にリーグ優秀選手賞を受賞し、20年シーズンはキャプテンに就任。明るいキャラクターでも知られ、S・マテのシーズン中の退団は、仙台のファン・サポーターにとっては切ないものだろう。

 退団が発表された翌12日には仙台の公式ホームページで以下のコメントが掲載された。

「本日、チームを離れるので、顔を合わせて、直接みなさまにお別れのあいさつを伝えることができず申し訳ございません。チームが目標を達成できるよう願っています。ありがとうございました。カニマンボ。

 ベガルタ仙台サポーターはこれからも私の心の中にあり続けます」(原文ママ)
 
 退団することになったS・マテは日本への愛着が相当あった。

 2019年に初来日したが、S・マテの奥さんはそれ以前から日本食が大好物。S・マテが2007~12年のパナシナイコス在籍時、「ギリシャで日本料理のレストランによく行っていて、それがきっかけ」(S・マテ)だという。そのため、奥さんは日本からのオファーを期待していた。

「妻は日本からのオファーがあれば『迷わずに行きなよ』とアドバイスをくれていました。私は正直、期待していなかった。ただ、幸運にも日本からオファーがあってすぐに決めました」
 

次ページタトゥーを入れたワケは?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事