プロ分析官が東京五輪代表の6月シリーズを徹底分析! 選考サバイバルに生き残る18人を予想! 最も気になる選手は…

2021年06月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジャマイカ戦の守備には言う事なし!

東京五輪メンバー発表前ラストマッチ、ジャマイカ戦で4-0の快勝を収めたU-24代表を杉崎氏はどう見たのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 6月シリーズでU-24日本代表は、初戦のA代表戦こそ敗れたものの、続く2戦目でU-24ガーナ代表を6-0で下し、6月12日に行なわれた東京五輪メンバー選考前ラストマッチとなるジャマイカ代表戦でも4-0の快勝を収めた。

 ここでは、Jリーグの各クラブでスカウティング担当を歴任し、2019年には横浜でチームや対戦相手を分析するアナリストとしてリーグ優勝にも貢献した杉崎健氏に、U-24日本代表が6月に行なった3試合を振り返ってもらった。森保ジャパンの姿は杉崎氏の目にどう映ったのか。東京五輪に挑む18人のメンバー予想も交え、五輪代表のこれからを占う。

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 メンバー選考前最後のゲームとなったジャマイカ戦。この試合での守備は、悪かったところを探す方が難しいでしょう。自分たちよりも年齢が上の相手に対し、臆することなく球際でぶつかりにいくことができていたし、しっかりと自分たちがボールを握ることもできていましたね。

 ジャマイカのシュートを1本に抑えたことも非常に自信に繋がります。相手とのレベルの差を差し引いても、最終ラインでの相手の潰し方やボランチのボールの回収、前の選手がプレスバックすることなど、チーム全体で連動した守備が出来ていた印象です。

 攻撃面では4得点を奪えたことも良かったですが、それぞれ選手個人の特徴とチーム全体の融合がしっかりと表現できていた。個人の能力で取ったゴールも大事な要素ではありますが、それ以外にも久保建英選手と堂安律選手がポジションを入れ替えたり、三笘薫選手が外に張っているだけでなく、中に入って来たりと自分たちで工夫をしながら、相手の守備を崩すことにチャレンジしていました。

 攻撃の形にも様々なバリエーションが増えてきましたし、状況判断や技術力に優れる選手が揃っているので、相手に引いて守られたとしても、崩し切れる自信がついてきた。ただ今回はあくまで親善試合。あとはメンバーが確定してから行う7月の残り2試合でどう進化させるかでしょう。
 

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