プロ分析官が注目の『川崎×鹿島』を徹底展望! 両チームCBのパフォーマンスが命運を分ける!?

2021年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

川崎は2つの大記録が懸かる重要な一戦!

杉崎氏の「川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ」予想フォーメーション。

 単独首位を走る川崎フロンターレが、ホームに直近6試合で5勝1敗と上昇傾向にある6位の鹿島アントラーズを迎える一戦。川崎にとってはリーグ新記録となる開幕20戦負けなしと、鬼木達監督のJ1通算100勝最速達成が懸かる注目の戦いが、5月30日に等々力陸上競技場で行なわれる。

『サッカーダイジェストWeb』では、Jリーグの各クラブでスカウティング担当を歴任し、2019年には横浜でチームや対戦相手を分析するアナリストとして、リーグ優勝にも貢献した杉崎健氏に、17節・川崎対鹿島の勝負のポイントを伺った。

 確かな分析眼を持つプロアナリストは、この注目のゲームをどう見るのか。予想布陣の解説とともに、試合展開を4つの状況に分け、それぞれの見どころを語ってもらった。

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●川崎フロンターレ
今季成績(16節終了時)※19試合消化:1位 勝点49 15勝4分0敗 47得点・14失点

●鹿島アントラーズ
今季成績(16節終了時):6位 勝点27 8勝3分5敗 27得点・18失点

【予想布陣解説】
 予想した川崎のスタートは、2節前の横浜FC戦と同じ形です。前節の湘南戦はそこから若干メンバーを変えて挑み、結果的に追いついてドロー。一方、横浜FC戦のパフォーマンスは非常に良かったと思いますし、次は鹿島が相手というところで、長く使われている選手たちがメインになってくるかなと。

 ただ変更があるとすれば、インサイドハーフの旗手怜央選手が脇坂泰斗選手になる可能性もあります。ですが、鹿島のダブルボランチが三竿健斗選手とレオ・シルバ選手なのであれば、脇坂選手よりもより機動力があって、三笘薫選手の周りのサポートをしやすい旗手選手を選びました。

 鹿島も2節前の鳥栖戦とほぼ同じメンバー。ただ鳥栖戦では、常本佳吾選手が出場停止で出ていませんでしたが、現在は常本選手が右サイドバックの一番手になっているので、スタートで起用すると予想しました。

 また、前節のC大阪戦(〇1-0)は結果も出ましたし、その際に先発で出場したディエゴ・ピトゥカ選手や小泉慶選手らを連続で起用するかどうかにも注目です。

 上田綺世選手は怪我によって、途中からの出場が多くなってきています。エヴェラウド選手も練習には参加しているという情報はありますが、彼らをどれだけ使えるのか分からない状態なので、本調子の選手を使うだろうと考えました。川崎が相手ですし、相馬直樹監督になってから結果を出しているメンバーで、チャレンジャーとして挑むでしょう。
 

次ページ川崎の自陣からの攻撃vs鹿島の敵陣での守備

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