奇跡のプレミア制覇を果たした“ミラクル・レスター”の主将モーガンが現役引退を発表!

2021年05月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

9年半の在籍で計323試合に出場

クラブ史上初のプレミアリーグ制覇を果たし、優勝カップを掲げたモーガン。(C) Getty Images

"ミラクル・レスター"のキャプテンが遂にユニホームを脱ぐことになった。

 レスターは現地時間5月21日、クラブ公式サイトで元ジャマイカ代表DFのウェズ・モーガン(37歳)が今シーズン限りで引退することを発表した。

 生まれ故郷のノッティンガム・フォレストでキャリアをスタートさせたモーガンは、2011年1月に当時フットボールリーグ・チャンピオンシップ(実質2部)に所属していたレスターに加入。12-13シーズンにキャプテンに就任すると、翌シーズンには最終ラインの要としてリーグ優勝に大きく貢献し、レスターを10年ぶりのプレミアリーグ昇格に導いた。

 ハイライトは15-16シーズン。現在も主力として活躍するストライカーのジェイミー・バーディー、守護神のキャスパー・シュマイケル、当時は無名だったエヌゴロ・カンテ(現チェルシー)やリャド・マハレズ(現マンチェスター・シティ)、岡崎慎司(現ウエスカ)らを擁したレスターは序盤戦から快進撃を見せる。

 そして、24節以降一度も首位を譲り渡すことなく、クラブ創設132年目にして初のプレミアリーグ制覇を果たしたのだ。"ミラクル・レスター"と称されたチームをキャプテンとして牽引したモーガンは、全38試合にフル出場。同年のPFA(プロサッカー選手協会)年間ベストイレブンに選出されている。
 
 その後も16-17シーズンにはクラブ史上初の参戦となったチャンピオンズ・リーグでベスト8進出の原動力となるなど、頼れるキャプテンはレスターの歴史にその名を刻み続けた。

 ここ2~3年は出場機会を減らしていたものの、今年5月15日に行なわれたFAカップ決勝(チェルシー戦)に1-0とリードした82分から途中出場。クラブ初の国内カップ制覇をピッチ上で経験した。

 9年半過ごしたレスターでは公式戦通算323試合、19年間のプロキャリアでは通算750試合以上に出場。ジャマイカ代表としても30キャップを記録している。

 現役最後の試合となるのは、5月23日のトッテナム戦(プレミアリーグ最終節)。『キング・パワー・スタジアム』に入場予定の約8000人のサポーターに盛大に見送られることになるだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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