プロ分析官が注目の上位対決『横浜vs神戸』を徹底展望! 両サイドアタッカーの“異なる狙い”に注目!

2021年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

新外国籍選手が途中出場でどんなアクセントを加えるか

杉崎氏の「横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸」予想フォーメーション。

 10戦無敗で4位の横浜F・マリノスと、8戦無敗で5位のヴィッセル神戸。注目の上位対決が5月9日に日産スタジアムで行なわれる。

『サッカーダイジェストWeb』では、Jリーグの各クラブでスカウティング担当を歴任し、2019年には横浜でチームや対戦相手を分析するアナリストとして、リーグ優勝にも貢献した杉崎健氏に、13節・横浜対神戸の勝負のポイントを伺った。

 確かな分析眼を持つサッカーアナリストは、注目の一戦をどう見るのか。予想布陣の解説とともに、さらに試合展開を4つの状況に分け、それぞれの見どころを語ってもらった。

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●横浜F・マリノス
今季成績(12節終了時※1試合未消化):4位 勝点24 7勝3分1敗 23得点・8失点

●ヴィッセル神戸
今季成績(12節終了時):5位 勝点23 6勝5分1敗 18得点・10失点
 
【予想布陣解説】
 水曜日のルヴァンカップでは、お互いにメンバーを大きく変更して臨んだので、おそらく前節のリーグ戦とほぼ同じになると予想します。

 横浜の布陣は、前節・FC東京戦のスタートと同じ。ただ前節は、後半のある時間から前田大然選手とエウベル選手の左右が入れ替わっていました。それは偶然ではなく、しばらくその形で戦っていたので、おそらく今回も相手のサイドバックとのかみ合わせ次第で、途中で入れ替える可能性もあるでしょう。

 神戸はこの予想した布陣とは、少し違う可能性もあります。とくに両サイドハーフ。先発起用が多い井上潮音選手は、その試合によって左右が変わります。ただ前節に関してはこの並び、中坂勇哉選手が左、井上選手が右でした。さらに怪我なのかは明確に分かりませんが、郷家友太選手が最近出場していないので、もし彼が間に合わないのであれば、前節と同じ形だと考えています。

 またここ最近のトピックスでは、両チームとも新外国籍選手が入ってきて、ルヴァンカップやリーグ戦でも途中から起用され始めています。スタートではないにしても、彼らがどういったタイミングで入ってくるのか。横浜で言えばレオ・セアラ選手、神戸ではリンコン選手などですね。彼らがどのタイミングで入って、試合にアクセントを加えるのかもひとつの注目ポイントです。

 アンドレス・イニエスタ選手に関しては、怪我明けで段階を追って出場時間を増やしている最中であることを考えて、先発ではないと予想しました。いずれにしても、両チームともに違いを生み出せる選手が多く控えているのも楽しみな点ですね。
 

次ページ横浜の自陣からの攻撃vs神戸の敵陣での守備

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