「契約延長しないならユーベ戦に出るな」ミランサポ、守護神ドンナルンマに試合当日の対話要求!「キツい言葉も寄せられた」

2021年05月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

高額サラリーの要求がファンの苛立ちを誘う

去就が注目されているドンナルンマ。一部ファンの“強硬手段”に…。(C)Getty Images

 契約延長交渉がまとまらない状況に、熱狂的なサポーターは納得していない。ただ、試合当日の直談判は正しかったのだろうか。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は5月1日、ミランの一部ウルトラスが練習場ミラネッロに押しかけ、GKジャンルイジ・ドンナルンマとの対話を要求したと報じた。選手は当初拒んだものの、混乱を避けるために応じたようだ。

 現契約が今シーズンで満了となるドンナルンマは、以前からクラブと延長交渉を続けている。だが、代理人を務めるのはあのミーノ・ライオラ。一筋縄ではいかない。コロナ禍による緊縮財政が不可避の中での高額サラリー要求は、ファンの苛立ちを誘っている。

 幼いころからミランのファンで、クラブを強く愛していると言われる守護神だが、フリーでの移籍が可能とあり、去就に関する噂は後を絶たない。宿敵ユベントスも新天地候補のひとつだ。

 ミランとユーベは5月9日のセリエA第35節で対戦する。しかも、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を競う両者の直接対決という大一番だ。大事な試合が近づく中で、ウルトラスはドンナルンマが立場を明確にすべきと考えたのだろうか。

【動画】試合当日にファンから迫られるも…ドンナルンマが完封したベネベント戦のハイライト
 報道によると、ウルトラスからドンナルンマには「キツい言葉も寄せられた」という。中には、「8日までに契約を延長しなければ、ユーベ戦には出場するな」との要求もあったそうだ。『Sky Sport』は、選手にもミランにもその要求をのむつもりはないとしたうえで、「緊張感が高まっている」と報じた。

 この日、ミランは本拠地サン・シーロでベネベントと対戦し、2-0で3試合ぶりに勝利した。ドンナルンマもクリーンシートで貢献している。ステーファノ・ピオーリ監督は、試合後に「彼は冷静だ」と話した。だが、試合当日のウルトラスとの対話は、何かしらのつめ跡を残さなかったのだろうか。

 4年前の契約更新時も、様々なトラブルがありながら、最終的にミランで続けることを選んだドンナルンマ。22歳ながら豊富な経験を誇る守護神が、どのような決断を下すのか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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