「もともとアジアでプレーしたかった」浦和の新助っ人FWユンカーが日本を新天地に選んだ理由

2021年04月29日 サッカーダイジェスト編集部

「ヨーロッパの他の国に行くオプションもあったが」

新加入FWのユンカー。浦和デビューが待たれる。(C)URAWA REDS

 浦和レッズの新助っ人が準備万端だ。

 ノルウェーのボーデ/グリムトから加入したキャスパー・ユンカーは「早くピッチに立って、ゴールやパフォーマンスを見せたい」と意気込んでいる。

 11節時点で浦和は、リーグ14番目の11得点と攻撃の迫力不足が顕著。フィニッシュの精度やアタッキングサードでのアイデアを欠いて勝点を落とした試合が少なくない。

 そこで期待されるのが、このデンマーク人ストライカーである。

 186センチの長身も魅力だが、最大の持ち味はスピードと巧みなポジショニング。鋭い抜け出しで相手DFのマークを掻い潜り、素早くゴールを揺する。

 昨季はノルウェーリーグで27ゴールを挙げ、チームをリーグ制覇に導き、自身も得点王に輝いた実力者だ。

 12月にノルウェーリーグのシーズンを終えたが、来日するまではプレシーズンキャンプでトレーニングをしていたため、コンディションは良い。「14日間の隔離期間があったので、ゴールのフィーリングは取り戻さないといけないが、浦和に加入してからもハードなトレーニングをしていてコンディションも上がっている」という。
 
 興梠慎三、武藤雄樹、杉本健勇と実績のあるタレントとの競争にも意欲的だ。

「経験豊富で長く良いプレーを見せてきた選手たち。それはリスペクトに値することですし、非常に質が高い」とライバルたちを評したうえで、「そこに自分のクオリティも持ち込んで健全な競争をしたい。自分自身もプレーするに値する選手だと証明しながら試合に出たい」と言葉に力を籠める。

 そんなユンカーは「もともとアジアでプレーしたかった」と明かす。

「ヨーロッパの他の国に行くオプションもあったが、他のところでトライし、別の文化を経験したかった。そこで浦和レッズというビッグクラブがテーブルに乗ると、そこにノーとは言えなかった。自分にとって次のレベルへのステップだと思った」

「なかでも日本はハイレベルです。また生活面も素晴らしい。アジアのなかで一番良い国だと思います。さらに浦和レッズはアジアのなかでもっとも大きなクラブなので、ここに来られて嬉しいですし、チャンスだと思っています。サッカーでは楽な選択をするだけでなく冒険したかった。そしてこの国の文化に触れることができますので、とても興奮しています」
 

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