「まずトミヤスの残留を目指す」ボローニャは冨安健洋の売却拒否の意向か。「来季は再びCB起用」と現地報道

2021年04月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

スマオロと冨安のCBコンビが「プランA」

移籍市場で高い評価を受けている冨安。ステップアップが注目されている。 (C) Getty Images

 残り8試合で欧州カップ戦圏に25ポイント差、降格圏とは12ポイント差。冨安健洋が所属するボローニャは、すでに来シーズンを見据える時期にある。

 去就が注目される選手のひとりが冨安であることは周知のとおりだ。特に右SBで高く評価される日本代表DFは、ミランをはじめとする国内の強豪や、最近でもエバートンやレバークーゼンなど、プレミアリーグやブンデスリーガのクラブからの関心が絶えず噂されている。

 ただ、『il Resto del Carlino』の記事としてボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb』が伝えたところによると、ボローニャはまず冨安の残留を目指すという。それも、再びCBで起用する考えのようだ。

 今シーズン、シニシャ・ミハイロビッチ監督は冨安を本職のCBにコンバートし、ロレンツォ・デ・シルベストリを獲得した。だが、昨年末から徐々に冨安を再びサイドで起用。冬のマーケットでアダマ・スマオロが加入すると、完全に冨安を右SBに戻している。

 スマオロはレンタルでの加入だが、記事によれば、ボローニャはすでに250万ユーロ(約円)での買い取りを決めているとのこと。そして、スマオロと冨安のCBコンビにするのが「プランA」という。37歳のダニーロは今季で契約満了となる。

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 1年目から右SBで見事なパフォーマンスを見せてきた冨安だけに、CBでプレーしていたときは批判の声もあった。ミハイロビッチが冨安をCBで使い続けることに賛否両論があったのは確かだ。しかし、指揮官が冨安の能力を高く評価しているのはよく知られている。

 もちろん、まずは冨安本人が何を望むのかが大事だ。加えて、ボローニャが残留を望んでも、魅力的なオファーが届けば、抗えなくなる可能性もある。

 残留すれば3年目となる来季に向けて、冨安とボローニャがどのような決断を下すのか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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