【川崎】リニューアルオープンした「フロンタウンさぎぬま」。クラブの想いを体現する市民の“憩いの場”へ

2021年04月01日 本田健介(サッカーダイジェスト)

テーマは“安心・安全・清潔”

エントランスの様子。清潔感のある空間が広がり、壁にはプロジェクターを活用した映像が。写真:川崎フロンターレ提供

"FOOTBALL TOGETHER"

「一緒に楽しむ、育む──サッカーを通してスポーツ文化を高めていきたい」。川崎フロンターレの信念、クラブアイデンティティを表わした言葉だ。

 その言葉が飾られたフットサル施設「フロンタウンさぎぬま」(関東最大級の6面のフットサルコートなどを完備)が今年2月にリニューアルを果たし、4月には15周年を迎える。

 リニューアルのテーマは"安心・安全・清潔"だ。それは新型コロナウイルスの影響で一変した私たちの生活に寄り添った変化だとも言えるだろう。老朽化がひとつの理由であったリニューアルを経て、フロンタウンさぎぬまは、より魅力的な施設へと変貌しているのだ。

 老若男女問わず、地域の幅広い層に利用してもらうため、フットサルのみならず、フィットネス(ヨガ、ダンス、ボクシングエクササイズなど)やグラウンド・ゴルフなどで身体を動かすことができ、ホッと一息、長居したくなるような施設を目指して――。
 
 リニューアル後、エントランスに足を踏み入れると、清潔感漂うアットホームな空気に身を包まれる。張り替えられた床板は、トップチームがトレーニングする麻生のクラブハウス内でも使用されている水色や白色などを配色。これらのカラーは昨年オープンしたオフィシャルショップ「AZZURRO NERO(アズーロ・ネロ)」などでも使用されており、各施設での統一感を生み出しているという。また壁はマグネット式などポスターなどを綺麗に貼り付けられる工夫も施されている。

 そしてエントランス正面の壁にはプロジェクターで映し出された大きな映像が。新型コロナウイルスの感染拡大が落ちつけば、「フロンターレの試合映像を流して、皆さんで応援できるような場も作りたい」と副支配人の大木淳平さんは目標を語る。

 またエントランスの一角には個室となる授乳室を設置。隣接する公園「カッパーク鷺沼」には親子連れの姿もよく見られ、公園で遊んだ後に気軽に立ち寄れる場も目指しているのだ。

 大木副支配人は「公園の行き帰りにフロンタウンさぎぬまの前を通っていただける方が多いんです。夏には例年、公園で水遊びをする子どもたちもいます。公園で遊んだ後にふらっと立ち寄る、憩いの場にもなってくれたらいいですよね」と笑みを見せる。

 エントランスの横にはカフェスタイルの売店もあり、青々したフットサルグランドを目にしながら、ゆったり飲食することもできる。またはスクール生の保護者らが、子どもたちがボールを追う姿を見守れる場にもなるだろう。

 さらに面白いのはなぜか(?)焼き芋が販売されている点。スタッフの発案で以前から売り出しているというが、トップチームに所属する家長昭博らが笑顔で食べている写真なども飾られており、今後、ひとつの名物になるかもしれない。

【川崎PHOTO】リニューアルした「フロンタウンさぎぬま」の様子をお届け

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