【サニックス杯ベスト11】すでにプロデビュー済みの俊英から期待の1年生まで――シーズンの前哨戦で輝いた原石たち!

2021年03月26日 松尾祐希

指揮官も太鼓判を押す世界基準の守備者とは?

左から松村(帝京長岡)、棚田(広島ユース)、宇野(青森山田)、福井(鳥栖U-18)。サニックス杯でひと際目立つプレーを見せた11人を紹介する。写真:松尾祐希

 4月3日に開幕するU-18高円宮杯プレミアリーグ。各地域のプリンスリーグや都道府県リーグも同時期に幕を開ける予定で、Jクラブから熱視線を浴びる選手や世代別の日本代表で活躍する選手など、新たな選手の台頭に注目が集まる。

 そのなかでリーグ開幕前の前哨戦として、3月18日から21日にかけてサニックス杯ユースサッカー大会が福岡県のグローバルアリーナで開催。国内の強豪12チームが参加した大会は、決勝でサンフレッチェ広島ユースが鹿島アントラーズユースを3−2で下し、初優勝を成し遂げ、順調な調整ぶりを窺わせた。

 そこで今回は、サニックス杯で存在感を示した選手たちをピックアップ。すでにJの舞台を経験した俊英や、代表に名を連ねるタレントたちが今季どのようなプレーを見せるのか。今後の活躍から目が離せない逸材を紹介する。

【PHOTO】将来有望なダイヤの原石たち! サニックス杯ベストイレブンを写真でチェック!

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GK
波多野崇史(サンフレッチェ広島ユース/新3年)
大会を制した広島ユースを最後尾から支えた守護神だ。182センチとGKではサイズに恵まれているとは言えないが、それを補って余りあるシュートストップが最大の魅力。決勝では2失点を喫したものの、今大会でも抜群の反射神経で相手のシュートを止め、チームのピンチを何度も救った。また、足下の技術も兼ね備えており、攻撃の起点となれる高精度のフィードも持ち味のひとつ。大会後には2年後のU-20ワールドカップを目指すU-18日本代表にも選出され、より一層の成長が待たれる。
 
DF
竹内諒太郎(サガン鳥栖U-18/新2年)
187センチのサイズと左足のキックが特徴の大型CB。フェルポール愛知から加入した昨季はU-16日本代表に招集されたが、その一方で所属チームでは出場機会に恵まれなかった。それでも、新チームとなった今大会は左CBのレギュラーとして活躍。良質なフィードや正確なビルドアップに加え、課題だったフィジカル面でも成長の跡を示すと、空中戦や対人プレーでも全国レベルのアタッカーに対し互角以上の戦いを見せた。「よくなって来ている」と田中智宗監督も太鼓判を押す世界基準の守備者が、プレミアリーグWESTでどのようなパフォーマンスを発揮するか注目だ。

島﨑勝也(矢板中央/新3年)
昨冬の高校サッカー選手権でチームの準決勝進出に貢献し、評価を高めたCBが今大会でも安定感のあるプレーを見せた。186センチの身長に加え、筋力が強化されたことで1対1の強さがアップ。強度の高い守りを見せ、空中戦でも競り負ける場面はほとんどなかった。また、武器であるロングスローも健在。今大会の山梨学院戦では強肩を生かしたスローインからゴールを演出し、身体能力の高さを見せつけた。新シーズンも身体の強さをさらに磨けば、ひとつ上のステージも見えてくるだろう。
 

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