【川崎】鬼木達監督も称賛。「こりゃ強い」を象徴するレアンドロ・ダミアンと小林悠の姿

2021年03月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

L・ダミアンは徳島戦で2ゴール

CFの座を争うL・ダミアン(写真左)と小林。高いレベルでの競争がチームに活気をもたらしている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 リーグ戦開幕4連勝(11節を先に消化)。G大阪を3-2で下した富士ゼロックス・スーパーカップを含めれば公式戦5連勝だ。王者・川崎が今季もその強さを如何なく発揮している。

 ホームで迎えた3節(3月10日)の徳島戦ではレアンドロ・ダミアンが前半に2ゴールを挙げ、後半はチームとして上手く試合をコントロール。危なげなく2-0で勝ち切った。

 ヒーローとなったL・ダミアンは決定力も然ることながら、光るのは労を惜しまないプレッシングである。今季から副キャプテンになったストライカーは、献身的に走り回り、徳島DFのミスを誘発。隙を逃さずに2ゴールを挙げてみせた。

「昨シーズンもそうでしたが、今シーズンはより際立っていると思います。ああいう前から行くプレーが、仮に得点にならなくても、プレスに行くプレーが、チームにエネルギーを与えてくれていると感じます」

 鬼木監督もその姿勢を高く評価する。
 
 川崎の魅力といえば華麗なパスワークによる崩しだが、奪われたら即座に回収を狙う切り替えの速さ、プレッシングの強度、チャンスだと察知すれば次から次へとゴール前へ走り込むスプリント力も、今や真骨頂である。

 どの選手も高いパフォーマンスを示しており、"助っ人ストライカーらしくない"と言えば、語弊があるかもしれないが、L・ダミアンの稀有な献身性が前線に力強いエネルギーを与えていると言える。

 あれだけの高い決定力を有し、かつてはブラジル代表にも名を連ねた男が、率先して走るのだ。周囲への影響力は抜群で、その姿勢が今の川崎の強さを物語っているようにも感じる。
 

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