「冷静だった」「ポジションが悪い」吉田麻也に対する伊メディアの評価が真っ二つ! 指揮官の見解は…

2021年03月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

及第点を与えたメディアがある一方、辛口な評価も

身体を張った守備をみせた吉田だが、試合には敗れた。(C)Getty Images

 2月28日のセリエA第24節、サンプドリアはホームでアタランタに0-2で敗れた。吉田麻也は先発フル出場している。

 サンプドリアは前半40分、ルスラン・マリノフスキに先制点を許した。吉田がルイス・ムリエルをマークしてできたスペースに、ドリブルで進入したマリノフスキに強烈な左足のシュートを決められる。

 ビハインドを背負って迎えた後半、サンプドリアは70分にもロビン・ゴゼンスに追加点を献上して敗れた。2試合連続でノーゴールに終わったサンプドリアは2連敗を喫している。

 主要メディアは吉田に及第点前後の採点をつけたが、守備の国イタリアだけに、得点したマリノフスキにスペースを与えるかたちとなったことに苦言を呈した媒体もある。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は6点と及第点。『Sport Mediaset』も6.5点と上々の評価だ。『Gazzetta dello Sport』紙は6点で「深刻なミスも奇跡もなし。突然ムリエルが現れた」と評した。
 
 現地メディア『Calciomercato.com』も同じく6点。「失点場面ではムリエルを追っていたが、マリノフスキの進入スペースを空けた。アレックス・フェラーリ同様、前半は良いプレーだっただけに残念」と指摘しつつ、「サンプが崩れ出したときも冷静を保つことができた」と賛辞を寄せている。

 だが、『Corriere dello Sport』紙は、及第点を下回る5.5点をつけた。また、『TUTTOmercatoWEB』も5.5点で「アタランタのボールホルダーを果敢に止めにいき、ムリエルにも先んじたプレーで屈しなかったが、マリノフスキの先制弾の場面ではポジションが悪かった」と、失点場面を批判している。

 ただ、Gazzetta dello Sport紙によると、クラウディオ・ラニエリ監督は試合後に「先制点はアタランタの素晴らしい選手たちによる見事なプレーの結果だ」と話している。

 サンプドリアは3日の次節でジェノアとのダービーに臨む。この大一番で連敗を食い止め、ここまで3戦未勝利のダービーで白星に貢献できるか。吉田の働きにも注目が集まりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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