【編集部が選ぶ選手権のベスト11】準優勝の青森山田から最多の5人を選出!最も選考が難しかったのが…

2021年01月12日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

優勝した山梨学院からセレクトしたのは?

サッカーダイジェストが選んだ選手権のベスト11。

 青森山田との死闘を制した山梨学院の11年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた、第99回全国高校サッカー選手権大会。コロナ禍で開催された異例の大会を沸かせた選手たちの中から、ベスト11を選出した。

 GKは文句なしだろう。キャプテンとして山梨学院を優勝に導いた熊倉匠(3年)だ。ビッグセーブを連発し、1-0が3試合、PK戦勝利が3試合とすべて接戦をモノにして頂点に上り詰めたチームの文字通り"守り神"に。とりわけPK戦では抜群の強さを発揮した。

 CBで目立った選手が多かったため、最終ラインは3バックを採用した。エアバトルで無類の強さを発揮し、熊倉とともに山梨学院の強固な守備を支えた一瀬大樹(3年)は、帝京長岡との準決勝でヘッド弾を叩き込むなど攻撃でも貢献。青森山田を牽引した主将の藤原優大(3年)は、地上戦・空中戦でのデュエルの強さ、正確なフィード、4ゴールを叩き出した得点力と浦和レッズ入団内定の実力を遺憾なく発揮した。

 その藤原とCBコンビを組んだ秋元琉星(3年)や市立船橋のDFリーダー・石田侑資(3年)なども捨て難かったが、もう一枚は矢板中央が誇る"伝統の堅守"の中心を担った新倉礼偉(3年)を選出。187センチの長身を活かした迫力満点のヘッドは、攻守両面で敵の脅威となった。

【動画】内田、松木、藤原…ベスト11選出の3人が絡む!青森山田が決勝で奪った同点弾はこちら
 中盤は6枚。まず右サイドは青森山田の右SB内田陽介(3年)だ。驚異的な運動量でアップダウンを繰り返せば、話題を呼んだロングスローと多彩なクロスで断トツの6アシストをマークした。

 左サイドは、その内田に次ぐ3アシストを記録した帝京長岡の上野一心(3年)。ドリブルでの崩しに加え、2試合で決勝点を叩き出した勝負強さも光った。

 ダブルボランチの一角は、その上野とともに新潟の雄のテクニカルなサッカーを体現した川上航立。3回戦の神戸弘陵戦で2点に絡めば、準決勝の山梨学院戦では0-2の劣勢から同点に追いつく2ゴール。伝統の14番に相応しい出色のパフォーマンスを披露した。

 もう一枚は青森山田のいぶし銀・宇野禅斗(2年)だ。決して目立つシーンはなかったが、ツボを押さえた守備と的確な繋ぎで、タレント揃いのチームを陰ながら支えた。

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