ハーフタイム直前に投入される
貴重な先制弾を叩き出し、喜びを表現する小川。写真:塚本凜平
[高校選手権準々決勝]矢板中央2-0富山一/1月5日(火)/駒沢陸上競技場
前半、矢板中央は富山一に押し込まれ、劣勢を強いられていた。
まもなく、ハーフタイムという40分、高橋健二監督がなんと2枚目の交代カードを切る。
常々、「交代選手も含めた16人がレギュラーだと思っている」と語る指揮官だけに、前半から交代枠を使うのは珍しくない。ただ、もうハーフタイム直前だ。後半頭から投入する選択肢もあったはずだが、「劣勢が続いていた」(高橋監督)状況だっただけに、早く手を打ちたかったのだ。
その人選もまた驚きだった。DF新倉礼偉(3年)とともに、チーム最大の武器ともいっても過言ではないDF島崎勝也(2年)のロングスローのターゲットとなっていた長身FW林廉斗に代えて、前線に投入したのはサイドハーフが専門のMF小川心(3年)だったのだ。
指揮官は武器である「高さ」を捨ててでも、「ドリブルが得意でアイデアもある。流れを変えたかった」という。
県大会ではトップ起用もあったものの、久々に「フォワードで行くぞ」と言われ、小川本人は「正直、ビックリした」という。そして、その交代策が的中するのだから勝負は分からない。
【動画】驚きのFW起用に応える!矢板中央・小川の鮮やかな決勝弾
前半、矢板中央は富山一に押し込まれ、劣勢を強いられていた。
まもなく、ハーフタイムという40分、高橋健二監督がなんと2枚目の交代カードを切る。
常々、「交代選手も含めた16人がレギュラーだと思っている」と語る指揮官だけに、前半から交代枠を使うのは珍しくない。ただ、もうハーフタイム直前だ。後半頭から投入する選択肢もあったはずだが、「劣勢が続いていた」(高橋監督)状況だっただけに、早く手を打ちたかったのだ。
その人選もまた驚きだった。DF新倉礼偉(3年)とともに、チーム最大の武器ともいっても過言ではないDF島崎勝也(2年)のロングスローのターゲットとなっていた長身FW林廉斗に代えて、前線に投入したのはサイドハーフが専門のMF小川心(3年)だったのだ。
指揮官は武器である「高さ」を捨ててでも、「ドリブルが得意でアイデアもある。流れを変えたかった」という。
県大会ではトップ起用もあったものの、久々に「フォワードで行くぞ」と言われ、小川本人は「正直、ビックリした」という。そして、その交代策が的中するのだから勝負は分からない。
【動画】驚きのFW起用に応える!矢板中央・小川の鮮やかな決勝弾
後半9分だった。同じく前半から途中出場していたMF星景虎(2年)から縦パスを受けた小川は、富山一のDFリーダー孝井捺希(3年)を鮮やかにかわすと左足でシュート。見事に先制点を奪ってみせた。
65分にもロングスローのこぼれ球を新倉が押し込み、追加点を奪った矢板中央が2-0で勝利。2年連続のベスト4進出を決めた。
難敵撃破の立役者となった小川は試合後、「あまり覚えていません。ドリブルも感覚でやるほうなので、気づいたらゴールが決まった」と得点シーンを振り返った。無我夢中で奪った選手権初弾だった。
高橋監督から「サイドハーフよりもフォワードのほうがいいかもしれない」とお墨付きをもらったスーパーサブが、過去3度阻まれている準決勝の壁を破る切り札になるか。準決勝の相手は、優勝候補大本命の青森山田だ。
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
【高校サッカー選手権準々決勝PHOTO】矢板中央2-0富山第一|矢板中央、完封2ゴールで富山第一に快勝!2年連続のベスト4進出!
【PHOTO】編集部が厳選! 冬の選手権を熱くする必見タレントを紹介!~FW編
65分にもロングスローのこぼれ球を新倉が押し込み、追加点を奪った矢板中央が2-0で勝利。2年連続のベスト4進出を決めた。
難敵撃破の立役者となった小川は試合後、「あまり覚えていません。ドリブルも感覚でやるほうなので、気づいたらゴールが決まった」と得点シーンを振り返った。無我夢中で奪った選手権初弾だった。
高橋監督から「サイドハーフよりもフォワードのほうがいいかもしれない」とお墨付きをもらったスーパーサブが、過去3度阻まれている準決勝の壁を破る切り札になるか。準決勝の相手は、優勝候補大本命の青森山田だ。
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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