【主な日本人欧州組の前半戦通信簿|MF編】センセーショナルな活躍を見せたアンカーが唯一の100点満点! 久保、堂安、鎌田ら15人を一挙採点

2020年12月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

試用期間は終わり、久保の序列は「3番手」

(左上から時計回りで)久保、堂安、遠藤航、鎌田。評価は明暗が分かれる結果に。(C)Getty Images

久保建英(ビジャレアル/スペイン)――40点(やや不満が残る)
【2020-21シーズン成績】
ラ・リーガ=13試合・0得点・0アシスト
ヨーロッパリーグ=5試合・1得点・3アシスト
コパ・デル・レイ=1試合・0得点・0アシスト


 マジョルカでブレイクし、数々のオファーが舞い込むなかで移籍を選択したビジャレアルで苦しんでいる。13試合に出場しているラ・リーガでの先発はわずか2試合で、下部組織上がりのジェレミ・ピノが台頭もあって直近3試合は出番なし。ウナイ・エメリ監督が「結果を残せない選手をずっと使い続けることはできない」と語ったように、"試用期間"は終わり、現状の序列は「両ウイングの3番手」。冬の移籍市場での退団も取り沙汰されている。

 全5試合で先発したヨーロッパリーグでは1ゴール・3アシストをマークしたものの、リーガでは目に見える結果を残せず。期待値を考えれば、マイナス評価をつけざるを得ない。

乾貴士(エイバル/スペイン)――50点(可もなく不可もなし)
【2020-21シーズン成績】
ラ・リーガ15試合・0得点・0アシスト
コパ・デル・レイ=0試合・0得点・0アシスト


 ホセ・ルイス・メンディリバル監督の信頼を取り戻し、フィードプレーヤーではチームトップタイの14試合に先発出場。武藤嘉紀の加入も刺激になったのか、精彩を欠いた昨シーズンに比べて積極的に仕掛ける場面も増え、キレ自体も悪くなかった。

 それでも、及第点を与えなかったのはゴールに絡む決定的な役割が果たせなかったから。これだけチャンスをもらいながら、得点もアシストもゼロはいただけない。同じくドリブラーのブライアン・ヒルがブレイクしているだけに、後半戦は目に見える結果を残したい。
 
柴崎岳(レガネス/スペイン2部)――60点(及第点の出来)
【2020-21シーズン成績】
ラ・リーガ2部=16試合・1得点・2アシスト


 19節終了時点で16試合に出場、欠場したのは日本代表戦への招集を受けた時のみと主力としてプレー。攻守のリンクマンとして4位につけるチームに不可欠な存在ではある。とはいえ、無難なパフォーマンスに終始する試合も少なくなく、圧倒的なプレゼンスは発揮したとは言い難い。戦いの場が2部ということを考えれば、求められるのはゲームを支配するぐらいの活躍のはずで、期待も込めて及第点に留めた。
 

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