【クラシコ採点&寸評】バルセロナ1-3R・マドリー|MOMの決勝弾男とバルサの17歳を最高評価!メッシは及第点以下に…

2020年10月25日 下村正幸、井川洋一

バルセロナ――メッシのフラストレーションも隠しきれず

[警告]バルセロナ=ラングレ(29分)、ジョルディ(62分)、メッシ(91分) R・マドリー=カゼミーロ(19分)、ナチョ(37分)
[退場]なし
[MAN OF THE MATCH]セルヒオ・ラモス

[ラ・リーガ第7節]バルセロナ 1-3 R・マドリー/10月24日/カンプ・ノウ

【バルセロナ|採点・寸評】
チーム 6

華麗なコンビプレーから同点ゴールを奪い、攻勢をかけた時間帯もあったが、1-2とされてからは打つ手なし。守備でも相変わらずの脆さを露呈した。判定に泣かされた面はあるが、近年の悪い流れを引きずったままの戦いぶりだった。

[GK]
13 ネト 6.5

3失点ともノーチャンス。終盤好セーブを連発し、味方の反撃を待ち続けた。テア・シュテーゲンの穴を感じさせずに周囲に安心感を与え、及第点以上の出来だった。

[DF]
2 セルジーニョ・デスト 6.5

マッチアップしたヴィニシウスの突破を封じ、スピードを活かしカバーリングにも奔走。ジョルディとのバランスを取って攻撃は自重した印象があるが、クラシコデビューで期待を上回るプレーを見せた。

3 ジェラール・ピケ 6
プレースタイルが重なるラングレでなく、もっとアグレッシブでスピードがあるパートナーが必要であることを改めて示した。ただ守備力の弱さはチーム全体の問題でもあり、いつも通りDFリーダーとして懸命なプレーは見せた。

15 クレマン・ラングレ 5.5
PKの場面は厳しい判定だったが、VARが導入されている中で軽率だった面は否めない。トータルで見れば、ピケと同じくチーム全体の守備力の弱さを持ち堪えることができなかった。

18 ジョルディ・アルバ 7(87分OUT)
同点弾をアシストしたプレーが示すように、スピードに乗ったタイミングの良い攻め上がりで攻撃を牽引。終盤スタミナ切れを起こしたが、それまでは相手の脅威になり続けた。
 
[MF]
5 セルヒオ・ブスケッツ 5(81分OUT)

バルサの守備力の低下を象徴するようなパフォーマンス。長年インテリジェンスを前面に押し出して中盤を支えてきたが、周りの環境が変わる中、機動力やフィジカルの不足という弱点をさらけ出した。

21 フレンキー・デヨング 5
いくつかの決定機に絡む場面があった程度で、またしてもビッグゲームで輝くことができず。攻撃を組み立てる存在にも、苦戦するブスケッツをサポートする存在にも、バルベルデやクロースら相手の中盤を封じる存在にもなれなかった。

16 ペドリ 5(81分OUT)
ボールタッチ数自体が少なく消えてしまった。ただクラシコデビュー戦で本職でない右サイドで起用され、カゼミーロ、メンディ、S・ラモスらに囲まれたうえ、後方のデストのサポートも少ないという難しい状況だった点を考えると致し方ないか。

10 リオネル・メッシ 5.5
なんとか攻撃を牽引しようとする姿勢を見せたが、チャンスを決めきれず、キレやスピードの低下も感じさせた。スアレスらが去り、新しいパートナーたちを信用しきれないフラストレーションも隠しようがなかった。

14 フィリッペ・コウチーニョ 6
アンス・ファティやジョルディと好連携を築き、メッシを巧みにサポート。53分には得意とは言えないヘディングシュートで絶好のチャンスを逃すなど、決定的な仕事を果たすことはできなかったが、現状ではできうる限りのプレーは見せた。

【動画】ベンゼマが絶妙のパス!バルベルデが決めた電光石火の先制ゴールはこちら

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