高校の実力者たちが続々とJ内定! 今後の高卒プロ入りが有望視される逸材プレーヤー7選!

2020年10月05日 松尾祐希

流経と市船の大黒柱がともに高卒でのプロ入りを目指す

左から日大藤沢の鈴木、流経大柏の森山、青森山田のタビナス。写真:松尾祐希

 今年も残り3か月を切り、高校サッカー選手権の時期が近付いてきた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で上半期はインターハイが中止となったが、8月下旬から各地域のリーグ戦が再開。冬の風物詩・高校サッカー選手権も予選が始まり、10月下旬からは県大会の佳境を迎えていく。

 例年とは異なるスケジュールでアピールする場が限られた高校生たち。だが、続々と来季のプロ入りを勝ち取っている。昨冬の選手権で初めて単独優勝を果たした静岡学園のSB田邉秀斗(3年)は川崎フロンターレ、同準優勝の青森山田のCB藤原優大(3年)は浦和レッズへ加入。さらに、同ベスト8の昌平からはMF須藤直輝(3年)とMF小川優介(3年)が鹿島アントラーズ、FW小見洋太(3年)がアルビレックス新潟、柴圭汰(3年)が福島ユナイテッドFCへ加入することが決まった。

 そこで今回は、今後のプロ入りが有望視される逸材を一挙に紹介する。高体連屈指の実力者たちは、プロ内定を掴み取るのか。選手権予選や本大会で彼らが見せるパフォーマンスにも注目だ。

【PHOTO】2021シーズン 「Jクラブ入団内定」が決まった主な選手はコチラ!

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藤井海和(流経大柏/3年)
【G・シャビエルとの対峙で刺激を受ける守備のスペシャリスト】

入学早々のプレミアリーグ・2節でトップチームデビューを果たし、ボランチやセンターバック(CB)で存在感を放ってきた守備者だ。昨年は3月にU-17代表候補合宿に参加。昨冬は選手権の舞台に立てなかったが、高校選抜候補に選ばれるなど、その実力は頭ひとつ抜けている。最大の武器は守備のセンス。173cmと大柄ではないが、カバーリング能力やボールを奪い切る力は上のレベルでも十分に通用する。春先には名古屋の練習に参加し、カブリエル・シャビエルなどと対峙して刺激を受けた。「選手権に懸ける思いも強い」と言い切る男は大舞台での活躍を誓う。

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石田侑資(市立船橋/3年)
【大学進学を断り退路を断ってプロ入りを目指す】

徳島U-15から名門・市立船橋の門を叩いた男は最後までプロ入りを諦めない。球際の強さや類まれなリーダーシップで高校1年次から出番を得ると、昨季はCBとして活躍。3年ぶりとなるチームの選手権出場に貢献した。今季はキャプテンに就任。伝統の背番号5を背負い、キャプテンとして闘志溢れるプレーを見せている。卒業後の進路はプロ入りを目指し、大学進学を断って退路を絶った。Jクラブへの加入ができなければ、海外挑戦も辞さない覚悟で最後の冬に挑む。
 

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