「いくつかの状況は気に入らない」「恨みはない。ただ…」EL制覇を逃したコンテ、再び電撃退任を示唆!

2020年08月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

インテル会長は何を想う?

EL制覇を逃してうなだれるコンテは、インテル退任の可能性を示唆した。 (C) Getty Images

 はたして、"ヨーロッパリーグ(EL)・マスター"に屈した一戦が、インテルを牽引してきた智将のラストゲームになるのだろうか。

 8月21日に開催されたEL決勝でインテルはセビージャに2-3と敗れた。ロメル・ルカクのPKで先制しながら逆転を許し、一度はディエゴ・ゴディンのゴールで追いついたが、終盤に決勝点を許して屈してしまった。

 試合後、アントニオ・コンテ監督は「クラブと今後について話し合う」と明かした。その別れを示唆するかのような言葉に、地元メディアも「退任の方向」と報じられている。

 コンテはイタリア衛星放送『Sky Sport』で、「いつ会長と話すか? 2日バカンスを取り、冷静になってから会う。シーズンを振り返る。冷静にインテルの未来を計画していくよ。私がいるか、いないかは、様子を見よう。数日をかけ、インテルにとって最善の決定を下すのが正しい」と述べた。

「恨みはない。ただ、見解の相違はあるかもしれないね。検討していく。自分にとっては素晴らしいシーズンだった。この経験をする機会を与えてくれたクラブに感謝するよ。意味のあるものだった。ただ、いくつかの状況は気に入らなかった。私には家族もいる。優先がサッカーか家族か理解しなければいけない」

 8月1日のセリエA最終節でも、試合後にクラブを批判して退任が騒がれたコンテは、「後戻りはしない」とも続けている。

「何かが起きた。改善し、一定の状況を変えていく意欲が全員にあるかを見てみよう。会長やディレクターたちと評価していく」

 一方、スティーブン・チャン会長は、「コンテとスタッフは選手やほかのクラブメンバーとともに、素晴らしい仕事をしている」と話すにとどまった。

「とにかく今は休もう。選手たちもスタッフも、休むのにふさわしい。それから将来を計画していこう」

 インテルの将来は、コンテとともにあるのか。クラブの決断に注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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