【J1展望】川崎×C大阪|川崎が“天敵”下しリーグ新記録10連勝なるか?好調C大阪は堅守を武器に首位撃破へ

2020年08月18日 サッカーダイジェスト編集部

川崎――指揮官は9連勝にもいたって冷静

故障者/川崎=長谷川 C大阪=木本、豊川、永石、秋山
出場停止/川崎=なし C大阪=なし

J1リーグ第11節
川崎フロンターレ - セレッソ大阪
8月19日(水)/19:00/等々力陸上競技場


川崎フロンターレ
今季成績(10節終了時):1位 勝点28 9勝1分0敗 29得点・7失点

【最新チーム事情】
●リーグ新記録の10連勝がかかる重要な一戦。
●C大阪には直近6試合で1分5敗。
●前節、足を痛めたジェジエウは間に合うか。

 
【担当記者の視点】
 まさに絶好調だ。前節のアウェーでの札幌戦は6-1の快勝。10試合で29得点・7失点と見事な成績を残し、無敗のまま9連勝を達成。1シーズンでのリーグ連勝記録(1997年、2018年にG大阪が、2007年に鹿島が達成)に並び、今節は新記録樹立を目指す。
 
 もっとも鬼木監督はいたって冷静だ。「毎回、面白くないコメントで申し訳ないんですが」と恐縮しつつ、C大阪戦に向けては次のように意気込む。
 
「そこ(記録)に関しては本当に気にしていないんです。ただ繰り返しになりますが、勝ち続けないと見えてこないもの、勝ち続けているからこそ成長できるものがあり、そこにはこだわっています。結果として勝ちたいという気持ちに変わりはありません。連勝という記録ではなく、チーム、個人を強くするために、自分たちの力で勝ち上がっていく、強くなっていくことを実感しているので、それを続けていきたいです」
 
 その想いは選手たちも同様で、公式戦4試合連続ゴール中の三笘や、高い技術力を見せる旗手の"大卒コンビ"が逞しく成長している点も頼もしい限り。小林、L・ダミアン、家長らを含めた3トップは層も厚く、苦戦を強いられれば、選手交代で流れを変えるはずだ。
 
 札幌戦で足を痛めたジェジエウの状態は不透明も、左SBとCBをこなす車屋や、札幌戦にも出場したCB山村も控えており、大きな不安を感じないほどの充実ぶり。前節は出場停止だった司令塔の大島も復帰する予定だ。
 
 ただしここ3年は、C大阪に大事なゲームで苦汁を飲まされてきた(直近6試合は1分5敗)。ともに初タイトルを目指した17年のルヴァンカップ決勝では0-2で敗れ、18年のリーグ連覇を決めた試合でも黒星を喫している。"天敵"とも言える相手を破り、記録達成となるか。
 
 リーグ1位、2位の対決でもあり、リーグトップ29ゴールを奪う川崎が、リーグ最少タイ6失点のC大阪の堅守を崩せるかも注目どころ。連戦ではあるが、ハイレベルな攻防に期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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