【THIS IS MY CLUB】“ミスターセレッソ”森島寛晃社長が語るクラブ愛と異例のシーズン「この状況をなんとかせなあかんと…」

2020年07月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「白星スタートだっただけに、中断は残念だった」

2018年12月にセレッソ大阪の代表取締役社長に就任した森島氏。“モリシ”は引退後も「チームの顔」だ。写真:山脇美紀

 7月4日のJ1リーグ再開を前に、サッカーダイジェストもその一員を成す「DAZN Jリーグ推進委員会」では、「THIS IS MY CLUB – FOR RESTART WITH LOVE - 」と称して、各クラブの関係者にインタビューを実施した。

 セレッソ大阪では、現役時代は生え抜きのスター選手として活躍し、現在は代表取締役社長としてクラブを支える"ミスターセレッソ"森島寛晃氏が登場。クラブへの想いや異例のシーズンへの意気込みなどについて語ってくれた。

――◆――◆――

――コロナ禍で、大変な状況だと思います。

「ルヴァンカップ、リーグ戦と白星スタートを飾っていただけに、中断してしまったのは非常に残念でした。新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、どのクラブもこれまでにない状況を経験しています。Jリーグも何度も延期が続き、先が見えないなか、再開できるのかという不安もありました。そんななか、ようやく再開が目の前まで来て、準備をする段階に移ってきた。皆さんにまたパワーをもらいながら、スタートラインに立たせてもらえるのかなと」
 
――再開日が決まってまた延期を繰り返すという、ストレスが溜まる流れでした。

「そうですね。3か月以上も試合が行なわれないというのは選手時代も含めてほぼ経験したことがなかった。選手たちは自粛のため外に出れない状況で不安を抱えていました。クラブスタッフも、再開に向けて準備を整えていたら、また延期というのが続いて、苦労した面もありました。ただ、我々だけじゃなくて、応援してくれるサポーターもスポンサーの皆さんも大変な状況だったと思います」

――森島社長がこの状況で一番気にしていることは?

「今は何よりも感染防止ですね。選手やクラブスタッフはもちろん、サポーターの皆さんにも安心して安全にサッカーを見てもらえるようにしていかないといけない。最初はリモートマッチで、制限をかけながら徐々にお客さんに来ていただくという、初めての形になるので、その準備は今まで以上にしっかりしていかないといけないですね」
 

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