【山形】まだまだ続く長期キャンプ FC東京相手の勝利に“フィジテク”効果を確信

2015年02月08日 頼野亜唯子

2本目の3トップ、伊東、林、R・フランクが好連係で2ゴールを奪う。

対 FC東京戦(○2-0/30分×3本)の1本目のフォーメーション。

 降雪のためホームタウンの練習場が使えない山形は、1月26日から千葉・館山でキャンプを張っている。ここまでの約2週間はほぼフィジカルトレーニングに費やされており、2月7日にFC東京と今季初の対外試合となるトレーニングマッチ(30分×3本)を行なった。試合は、伊東俊、林陵平のゴールで2-0と勝利した。
 
 フォーメーションは昨季後半戦で採用した3-4-3。石﨑信弘監督は、28人の今季登録選手のうち、昨季からの怪我で離脱中の比嘉厚平、ルーキーのGK摂津颯登を除く全選手をピッチに送り出した。現時点で、チームとして個人として何ができて何ができないか、ゲームを通して課題をあぶり出すのが狙いだ。
 
 1本目は新加入選手の中でも経験のある渡辺広大、瀬川和樹、宇佐美宏和、アルセウを昨季のレギュラーメンバーとミックス。瀬川が左WBで起点になるなど新加入組も随所に個々の特長を見せた。ただ、「チャンスもありピンチもありで、もうちょっと安定した戦いができたらよかった」と松岡が振り返るように、押し込まれる時間帯も長かった。
 
 続く2本目は、林、ロメロ・フランク、伊東と、昨年控えに回った3人がトップに入って躍動した。6分、ロメロ・フランクがドリブルでゴール前に運び、最後はこぼれ球を伊東がゴール。17分にはロメロ・フランクのスルーパスで崩し、裏で受けた伊東がタメて林にプレゼントパスを出した。今季、新たな補強のなかった攻撃陣だが、開幕に向けレギュラー争いは熾烈になりそうだ。
 
 また、3本目に出場した汰木康也もシャドーの定位置を狙うひとり。持ち味である速いドリブルでゴール前に侵入してアピールした。「あとはクロスかシュートかの判断と精度」(石﨑監督)だが、間違いなく楽しみな2年目だ。

次ページ試合前日にハードな2部練習も「勝てたことは自信になる」。

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