【名良橋晃の右SB番付|歴代日本人Jリーガー編】僅差の1位から4位。ライバルやW杯戦士、「憎たらしい」選手も!?

2020年06月07日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

ヴェルディの連覇に貢献した石川は9位に

元日本代表の名良橋氏が歴代日本人Jリーガーの右SBを番付。石川(写真左上)や堀池(写真左下)などの90年代に活躍した選手から、山田(写真右上)や加地(写真右下)などの2000年以降に注目を浴びた選手まで、幅広い年代から名前が挙がった。

 リーグ中断中にお届けする特別企画「名良橋晃の右SB番付」。現役時代には平塚や鹿島などで活躍した元日本代表の右SBで、現在は解説業を務める名良橋氏に、前編では現役日本人Jリーガーを対象にした右SB限定の番付を作ってもらった。後編では、現役も対象に含んだ歴代日本人Jリーガーのランキングを紹介する。

現役日本人Jリーガー編はこちら

――◆――◆――
 現役日本人Jリーガー編と同じく、こちらもかなり迷いましたね。難しかったですが、"個人的な意見"、あと歴代ではJリーグにおける実績も考慮して選びました。

10位 安藤正裕(元日本代表/元清水など)
J1通算成績:147試合・6得点
選出理由

 右足のクロス精度がピカイチなんですよ。スピードもあるから、推進力も凄い。99年に行なわれたコパ・アメリカのパラグアイ戦にフル出場し、クラブでは特に清水で活躍しましたが、残念なのは、そこで市川大祐選手と被ってしまったこと。徐々に出番を減らしたとはいえ、最初の頃は安藤選手が出ていましたし、ハイレベルなポジション争いでしたね。

9位 石川 康(元日本代表/元V川崎など)
J1通算成績:239試合・4得点
選出理由

 技巧派ではないのですが、技術面よりも走力や献身性といった"ガムシャラ"なプレーが際立っていました。僕はバルセロナ五輪予選でチームメイトになった先輩にあたります。クラブでは一番輝いていたのがヴェルディ時代。93、94年とJリーグを連覇した黄金期に、主力としてプレーしていたんですから、凄いですよね。

8位 波戸康広(元日本代表/元横浜など)
J1通算成績:358試合・2得点
選出理由

 フリューゲルスや横浜などに所属し、J1で350試合以上に出場した実績がある。3、4バックどちらでも対応できるので、器用な選手だなと思います。CBもこなせるので、もちろん1対1の守備が強い。右SBとしては、ストロングポイントのスピードを活かし、オーバーラップするプレーを評価しました。

7位 堀池 巧(元日本代表/元清水など)
J1通算成績:203試合・3得点
選出理由

 オフトジャパンの替えの効かない選手で、93年にはJリーグベストイレブンにも選ばれた。僕にとってのレジェンドでもあります。清水東高時代は大榎克己(現・清水強化部長)さん、長谷川健太(現・FC東京監督)さんとともに「清水東三羽烏」と呼ばれていたのも懐かしいですね。プレー面では守備が強くて、前への推進力もある。とにかくミスが少なかったのも印象深いですよ。

次ページ4位には日本代表におけるライバルを選出

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事