福田正博が選ぶJ歴代最強チーム「守備しかできずにプライドも自信もすべて奪われた。2度と戦いたくない」

2020年06月07日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

日本の進むべき方向を示してくれた

福田氏が1位に選ぶ「02年の磐田」の布陣。MVPには高原、MIPには中山を挙げている。(C)SOCCER DIGEST

 5月28日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代最強チーム」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に"歴代で最強だと思うチームトップ3"を選んでもらっている。ここでは現役時代、浦和や日本代表でプレーし、現在は解説者として活躍する福田正博の"トップ3"を紹介しよう。

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「福田正博が選ぶ"最強チームトップ3"」
1位:2002年のジュビロ磐田
2位:1993年のヴェルディ川崎
3位:2006年の浦和レッズ
 
 規律があって組織力も高かった02年の磐田を1位に。特に魅力的なのは、助っ人に頼らずにボールをつないで相手を圧倒していた戦い方で、ある意味、日本の進むべき方向を示してくれたチーム。対戦したけど、ボールを触らせてもらえなかったし、守備しかできずにプライドも自信もすべて奪われた。2度と戦いたくない(笑)。

 中心は名波(浩)、服部(年宏)、(藤田)俊哉、福西(崇史)といったMF。ただ、僕はFWなので爆発的に活躍した高原と、泥臭いプレーがアクセントになっていた中山の2トップが印象的に残っている。
 

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