玉田圭司が選ぶJ歴代ベスト11「目指すは究極のサッカー!一番思い入れが強い選手は…」

2020年06月06日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

MFを選び過ぎたのでフクさんは最終ラインに

玉田が選んだベスト11。もっとも思い入れの強い「MY BEST PLAYER」にはストイコビッチを挙げた。(C)SOCCER DIGEST

 柏や名古屋などを経て、現在は長崎で活躍する元日本代表FW玉田圭司に「Jリーグ歴代ベストイレブン」を訊いてみた。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。プロ22年目の熟練ストライカーが選んだ11人は――。

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 歴代と言うと幅が広すぎるので、今回はすでに引退をしていて、僕がクラブチームで一緒にやりたかった選手を選びました。他にも候補に挙がる選手はたくさんいるかもしれないですけど、パッと出てきたのがこの11人です。

 直感的に選手を選んでしまったので、システムを決めるのは難しいですね。2-7-1かな。実際に試合をしたらどうなるか予測がつかないですけど、ポゼッション100パーセントの究極のサッカーを目指します。

 GKは(川口)能活さん。日本を代表するGKと言えば、僕の中では能活さんかナラさん(楢崎正剛)ですけど、ナラさんとはグランパスで一緒にやっていたので、今回は能活さんに即決しました。
 
 DFのひとりは中澤(佑二)さん。中澤さんはオールラウンド。高さもあるし、足も速いし、対人も強い。すべてを兼ね備えたDFです。「中澤」で言えば、中澤聡太にしようかも迷いました……あ、これ冗談です(笑)。

 もうひとりはフクさん(福西崇史)。MFを選び過ぎたので、フクさんには最終ラインに落ちてきてもらいます。色んなポジションができるのも魅力ですからね。そしてなによりすごく嫌らしい選手でした。今ではなかなか経験できないほどの激しさだったので、強く印象に残っています。

 中盤の中央は3人。アンカーに山口モト(素弘)さん、左に名波(浩)さん、右に(小笠原)満男さん。山口モトさんは「ザ・ボランチ」という感じ。僕がプロ入り前からこの人を見ていて学んだのは、首を振ること。とにかく周りを見て、ポジショニングを取っていた。こういう選手が中盤をやるんだなと感じました。

 名波さんは相手の急所を突くのが本当に上手い。対戦すると、こっちの嫌なことを簡単にやってくるんですよね。満男さんは高校で対戦した時から思い出に残っています。大船渡は全国的なチームではなかったんですけど、そのなかで飛び抜けていたのが満男さんでした。それからのちに代表で一緒にやらせてもらって、改めて賢い人だなと思いましたね。

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