【J再開後の注目株|札幌】恩師への想いを胸に。完全復活に燃える“ミシャチルドレン”

2020年06月05日 斉藤宏則

「過去2シーズンを上回る成績を果たしたい」

今季に懸ける想いが強い駒井。複数のポジションをこなすポリバレント性も活かしそうだ。(C)Getty Images

 2018年にミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任してからの札幌は、初年にクラブ史上最高のリーグ戦4位。2年目はこちらもクラブ史上初となるルヴァンカップ決勝進出を果たし、ドラスティックにクラブの歴史を塗り替え続けている。そしてこの2020年は「トップ3、ACL出場を目指して戦う」と指揮官は明確に発しており、日本的に言えば"ひとつの節目"となる就任3年目に、集大成ともなり得る成績を掴み取るつもりだ。

 そんなミシャ体制3年目に、指揮官同様の高い意欲を見せているのがMF駒井善成だ。ミシャが札幌監督に就任したと同時に浦和から移籍を果たし、指揮官のサッカーの浸透を促す役目も果たす"ミシャチルドレン"とも言える立場で2シーズンを過ごしてきた。「過去2シーズンを上回る成績を果たしたい。絶対にミシャとともにACL出場権を掴みたい」と強調する。そしてこうも続ける。
「ミシャが札幌に来て3年目。僕個人としては浦和時代を含めると、ミシャと一緒に戦うのは5年目になる。ミシャがいたから札幌に来たというのは大いにあるし、このシーズンは一緒に何か大きなことを成し遂げたい。一緒に喜びを分かち合いたいと思っている」

 悔しさを晴らすためのシーズンでもある。駒井は昨季開幕前に右膝を負傷し、夏場に一度は復帰を果たすも、再び同じ箇所を負傷。シーズンの大半をリハビリや別メニュー調性で過ごした。

「昨年はミシャの力になることができず悔しかった。今年はその悔しさも晴らすつもりでいる」
 

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