【札幌】兵役背景に…ク・ソンユンが韓国・大邱FCへ移籍。今季はバセドウ病を患うも同胞から熱いエール

2020年05月29日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「自分には国の義務があります」

大邱FCへの移籍が決まったク・ソンユン。サポーターへ感謝のコメントを発表した。(C)SOCCER DIGEST

 札幌は5月29日にGKク・ソンユンの韓国、大邱FCへの完全移籍を発表した。

 2015年にC大阪から札幌へ加入したク・ソンユンは、当時J2を戦っていたチームで守護神の座を掴み、16年にはJ1昇格に貢献。昨季も初のルヴァンカップ決勝進出を果たした札幌で好プレーを見せていた。

 これまでJ1、J2合わせて167試合に出場。年代別の韓国代表にも選出され、2019年にデビューしたA代表では2試合、ゴールマウスを守った。

 今回の移籍に関しては母国の兵役が関係しており、本人も「皆さんにご理解いただきたいと思います」と悩んだ末の移籍だったことを説明している。
「新型コロナウイルスで大変な状況ですが、このようなお知らせになり申し訳ないと思っています。今シーズン、頑張って皆さんと一緒に戦って、チームの目標であるACLやリーグタイトルを目指して頑張りたかったのですが、自分には国の義務があります。早く戻ってきたいという思いがあり、予定より早く帰国することに決めました。

 皆さんにご理解いただきたいと思います。韓国のチームでは、人間として選手としてもっと成長して、いつかまた札幌に戻ってきてプレーして、皆さんと熱い試合をしたいです。コンサドーレに来るまではベンチにも入れない選手でした。僕の能力を信じて加入させてもらって、開幕戦から起用してもらいました。そこから皆さんに応援してもらって、自分の人生が180度変わるくらい、いろんなことがありました。この6年間は忘れません。ありがとうございました」

 

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