「なんでこんなに点を取るんやろ」来季マリノス内定、興國高MF樺山諒乃介がフランスと横浜での衝撃を語る

2020年05月13日 安藤隆人

自宅待機のなか、憧れの選手の動画でモチベーションを高めて

昨年から10番を背負う興國のエース樺山。チームを初の選手権に導いた。写真:浦正弘

 中学時代から大きな注目を集め、多くの強豪Jクラブユースや強豪校が激しい争奪戦を繰り広げたMF樺山諒乃介。地元・大阪の興國高に進むと、持ち前の技術とスピードに加え、戦術理解力やポジショニングなどのインテリジェンスを磨き上げ、今年2月11日にはチームメイトのDF平井駿助、GK田川知樹とともに、横浜F・マリノスへの来季加入内定が発表された。

 新型コロナウイルスの感染拡大により自宅待機を余儀なくされるなか、彼は今、何を考えて日々を過ごしているのだろうか。5月7日にリモートインタビューを行ない、その心の内を聞いた。2回に分けてお届けするインタビューの1回目では、今夏に予定されていたインターハイ中止が決まったことへの率直な思いを語っているが、2回目となる今回は来季からの新天地となる横浜のこと、2月下旬から3月上旬まで行なわれた興國高スペイン・フランス遠征での経験、そしてこれからへの想いなど、プレーにまつわる胸の内を語ってもらった。

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――コロナ禍の中でいろんな思いが交錯する中で樺山選手の言葉から感じるのは、やっぱりサッカーは大切な存在だということ。そこはご自身も感じますか?
「ものすごく感じます。家にいるときもユーチューブでエデン・アザールなど自分が好きなドリブラーの選手の動画を観ているのですが、彼らのプレーを観ているだけで『僕もこうなりたい』とめちゃくちゃモチベーションが上がるし、夢を与えてくれるんです。今、プロが決まった立場として、僕もアザール選手のように苦しい時に周りに感動や夢、希望を与えられるような選手になりたいと改めて思いました。自分の中でサッカーはやっぱり大切でかけがえのないものですね」

――2月24日から3月4日まで興國でスペイン・フランス遠征に行きましたが、その後は樺山選手と杉浦選手の2人だけがフランス・トゥールーズで5日間練習参加をされていましたね。
「はい、去年もスペイン・フランス遠征には行っていたのですが、前回よりも手応えを感じることができました。スペインではエスパニョールと試合をして、フランスではパリ・サンジェルマンとパリFC、トゥールーズと試合をしました。チームとしてはもともと2年生が多いチームだったので、やりたいことや意図もしっかり共有ができてやりやすかったですね。やっていて楽しかったです」
 

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