来季マリノス内定の逸材、インターハイ中止に「3日間はショックすぎて…」興國高エース樺山諒乃介をリモート直撃!

2020年05月09日 安藤隆人

横浜F・マリノス入団内定 興國高・樺山諒乃介リモートインタビュー【前編】

昨年度は2年生ながら10番を背負った樺山。選手権初出場に貢献した。写真:浦正弘

 中学時代から大きな注目を集め、多くの強豪Jクラブユースや強豪校が激しい争奪戦を繰り広げたMF樺山諒乃介は、地元・大阪の興國高に進むと、持ち前の技術とスピードに加え、戦術理解力やポジショニングなどのインテリジェンスを磨き上げ、今年2月11日にはチームメイトのDF平井駿助、GK田川知樹とともに、横浜F・マリノスへの来季加入内定が発表された。

 新型コロナウイルスの感染拡大により自宅待機を余儀なくされるなか、彼は今、何を考えて日々を過ごしているのだろうか。5月7日にリモートインタビューをし、その心の内を聞いた。2回に分けてお届けするインタビューの1回目では、今夏に予定されていたインターハイ中止が決まったことへの率直な思いを語っている。

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――今、緊急事態宣言が出され、学校も部活も活動できない状況が続いていますが、どのような取り組みをしていますか?
樺山「家でボールを触ったり、めっちゃ朝早くにランニングをしたり、夕ご飯前か後に自転車を漕いで筋肉系の刺激を入れたりしています。あと、興國では毎朝8時半から9時にズームトレーニングをやっています。そこで怪我をしないための身体操作のトレーニングをやった後に、個人的に2つのグリッドを使ってボールトレーニングをしています。

 内野智章監督からは『今はチーム力をつけることはできないけど、個人のところは上げることができるから、そこを上げることを意識しよう』と言われていますし、同時に『チーム力をつけられないと言っても、工夫すれば絆というか、コミュニケーションを深めることはできる』と、みんながそれぞれスキル動画をSNSなどにアップし合うことで、離れていてもお互いを刺激しあって、切磋琢磨できるようにしています」

――インターハイ中止が決った時は率直にどう思われましたか?
樺山「凄くショックというか、本当に一瞬何も考えられなくなりました。中止の発表を聞くまでは、さっき言っていた取り組みに対してもすごく意欲的にやれていたんです。『絶対にインターハイまでに成長して全国制覇する』と考えていたので、みんなに会えなくても、ボールをあまり蹴ることが出来なくてもモチベーションはすごく高かったんです。もちろん『中止になるんじゃないか』という声も聞こえていたんですが、僕は開催されることを信じていました。でも、インターハイ中止の発表を聞いてメンタルがガクンと落ちてしまったんです」

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