【川崎】鬼木監督の率直な心境。秋春制導入、無観客試合、5人交代案…話題のテーマへの見解は?

2020年05月01日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「大事なのは自分たちが感染しない、そして感染させないということ」

オンラインでの取材に応じた鬼木監督。現在の心境などを語ってくれた。(C)SOCCER DIGEST

 新型コロナウイルスの感染拡大で、Jリーグ再開の目途が立たないなか、5月1日、川崎の鬼木達監督が現在の率直な想いを語ってくれた。

 オンラインツールを利用して久々に報道陣の取材に応じた指揮官は、「皆さんも元気であってほしい」と周囲を気遣いながら、近況を説明。チームは活動を休止しているなか、選手たちに特定のトレーニングメニューは渡しておらず、「今はとにかく医療従事者の方々のためになにができるか、大事なのは自分たちが感染しない、そして感染させないということ。そこに重きをおいてほしいということ、そして選手、家族の健康が第一だということを伝えています」と話した。

 リーグ中断が長引くなか、一部ではヨーロッパのレギュレーションと合わせる形で、秋春制(8~9月頃に開幕し、来年の春先に閉幕する日程)を導入すべきとの意見も出ている。そうした声には次のように答える。

 
「9月開催が良いというのはそんなに、(考えて)ないっていったら変ですが、自分たちが考えているのはやはり日程が決まってくれれば、そこに向けて思いっ切りやっていきたいということです。(日程がさらに)スライドしていけば、すべての人が大変なのかなという気持ちはあります。

 ヨーロッパに合わせていくのは新たなチャレンジとしては良いと思いますが、そういうことをできるマンパワーが今あるのか、というところにつながると思います。最前線で戦っている医療従事者の方々に迷惑がかかるということだったら我慢をしなくちゃいけないですし、優先順位はそこが大事かなと思いますね」

 また再開後に予想される無観客試合に関しても「自分も選手も、もちろんサポーターの方がいるなかでやりたい想いはあります。ただ今、大事なのは自分たちの仕事をしながら、感染をしない、感染をさせないということ。特に医療従事者の方々に負担をかけないことが大事。そのなかでサッカーをできる幸せを感じたいです」と言葉を続けた。

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