【ミラノ・ダービー展望】骨折のインテル守護神が強行出場? ミランはイブラヒモビッチ次第だ

2020年02月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

【インテル】ハンダノビッチは出場を熱望も…

試合の鍵を握りそうなハンダノビッチ(左)とイブラヒモビッチ(右)。(C)Getty Images

【セリエA23節】インテルvsミラン(現地時間2月9日20時45キックオフ/サン・シーロ)
 
【インテル】
●予想スタメン(3-5-2)
GK:パデッリ(ハンダノビッチ)
DF:ゴディン(ダンブロージオ)、デフライ、シュクリニアル
MF:カンドレーバ(モーゼス、ダンブロージオ)、バレッラ、ブロゾビッチ、エリクセン(ベシーノ)、ヤング
FW:ルカク、サンチェス(エスポージト、エリクセン)
 
 通算225回目のミラノ・ダービーは、インテル優勢との見方が少なくない。過去3回でいずれも勝利を収めているインテルは、アントニオ・コンテを新監督に迎えた今シーズンのセリエAで2位(勝点51)に立っており、8位のミラン(勝点32)と大きな力の差があるのは事実だろう。
 
 ただ、不安要素が少なくないのも事実。まずはゴールマウスだ。キャプテンにして守護神のサミル・ハンダノビッチが左手小指を骨折し、前節のウディネーゼ戦を欠場。2番手のダニエレ・パデッリは実力的に大きく劣るうえ、今シーズン出場したのはウディネーゼ戦だけで試合勘に不安を抱える。
 
 それでもハンダノビッチはダービー出場を熱望し、小指をカードする特別なグローブで強行出場するという現地報道も。ただ、先を見据えてもリスクが高すぎるのは明らかで、仮にピッチに立ったとしてもいつものような安心感は期待できない。
 
 もうひとつの不安が前線。ラウタロ・マルティネスを出場停止中で、ロメル・ルカクとの「セリエA最強2トップ」が使えないのだ。3-5-2継続ならラウタロの枠にアレクシス・サンチェスかセバスティアーノ・エスポージトが収まるが、コンテ監督は7日の練習で冬に獲得したクリスティアン・エリクセンをトップ下に置く3-5-1-1もテストしている。いずれのシステムにしろ、ラウタロが使えないのは大きな痛手だ。
 
 インテルが戦力的にも戦術完成度的にも圧倒的有利には変わらないが、攻守で大きな不安要素を抱えているのは否めない。ミランに足元をすくわれる可能性はベストメンバー時よりもかなり高いだろう。

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