【パレスチナ戦前日会見】アギーレ監督「相手チームを見下さないで戦いたい」

2015年01月11日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

アギーレ監督「自分たちのプレーに自信を持っている」

就任後初の公式大会に挑むアギーレ監督は、「どの国にも優勝するチャンスはある」としながらもチームの仕上がりに自信を見せた。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

◇明日の試合に向けて
 
アギーレ監督
「皆さん、こんにちは。我々は優勝を目指します。ディフェンディングチャンピオンとして、タイトルを守りたいと思っています。もちろん、他のチームにも敬意を払いますが、自分たちのプレーに自信を持っています。グラシアス」
 
長谷部
「自分たちにはアジアカップでタイトルを獲るという目標がある。そこに向かって、まずは明日の初戦。最高の準備をして結果を出して、勢いに乗りたいと思っています」
 
◇質疑応答
 
――明日対戦するパレスチナの特長をどう捉えていますか?
 
アギーレ監督
「パレスチナは周りから高く評価されています。初めてこういう大きな大会に参加するチームですが、警戒が必要です。大きな希望とハングリー精神を持っており、スピードを活かしたカウンターに気をつけなければならない」
 
長谷部
「個人的に2試合ほどパレスチナの試合を見ましたが、守備は非常にコンパクト。全員でディフェンスをして、そこからボールを奪って速く攻めてくる。
 
 パレスチナは良いチームでリスペクトしていますが、一番大事なのは自分たちが良い準備をして、ピッチで100㌫の力を出すことです」
 
──他のグループも含めて警戒しているチームは?
 
アギーレ監督
「私は他の15チームに敬意を払うということをすでにお話ししました。どの国にも優勝するチャンスはあります。ディフェンディングチャンピオンの日本、ホスト国のオーストラリアが優勝候補に挙がっていますが、私はすべてのチームに優勝の可能性があると思います」
 
長谷部
「アジアのレベルは上がってきています。(今大会のアジアカップで)すでに4試合が終わっていますが、どれも非常にレベルが高いです」

──どの大会でも入り方が難しい初戦で、普段どおりの力を出すためにはどうすればいいか? 長谷部選手には4年前との違いがあれば教えてください。
 
アギーレ監督
「4年前のアジアカップをプレーした選手は、初戦が非常に難しかったと言っていました。初戦の立ち上がりから決勝のラスト1分だという気持ちで、すべてを出さないといけない。
 
 インテンシティ(強度)を下げてはいけない。1試合ずつしっかり集中してやりたいですし、相手チームを見下さないで戦いたい」
 
長谷部
「初戦の大切さは誰もが分かっていますが、2010年のワールドカップではスペインが初戦を落としても優勝している。サッカーの世界ではなにが起こるか分からない。

 ただ、初戦の重要性はブラジル・ワールドカップでも感じたので、しっかり準備をして臨みたい。この試合に集中して臨みたいです。

 
 4年前との違いで個人的なことを言えば、この4年間で経験を積んだ部分は大きい。自分の立場も変わってきています。とにかく、それを若い選手に伝えるのが大事。そういう役割を持っていると思います」

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