【主な日本人海外組の前半戦通信簿|MF編】久保、中島、堂安、香川ら15人を一挙採点! 最高評価は6ゴールを挙げた…

2019年12月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

“ブチギレ騒動”は厳しい状況を象徴するシーン

いずれも今夏に新天地を求めた(左から)中島、久保、堂安。ここまでは明暗が分かれる結果に……。(C)Rafa HUERTA,Getty Images

 主な"海外組"日本人選手の前半戦を評価するこの企画。FW編に続いてお届けするのがMF編だ。今夏に新天地を求めた久保建英、中島翔哉、堂安律、香川真司など15人を100点満点で採点した。

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久保建英(マジョルカ/スペイン)…70点(よくやった)
【2019-20シーズン成績】※18節終了時点
ラ・リーガ=15試合・1得点・2アシスト
コパ・デル・レイ=0試合・0得点・0アシスト


 6月にレアル・マドリーへ電撃加入し、マジョルカにレンタルされた18歳は、シーズン序盤こそベンチスタートとの試合も少なかったものの、持ち前の技術の高さで違いを作り出し、徐々に出場機会が増加。13節のビジャレアル戦では待望の初ゴールに加えて1アシストをマークし、ビセンテ・モレーノ監督の信頼を確固たるものにした。直近の7試合連続でスタメン出場を果たしており、右サイドハーフの定位置をほぼ確保したといっていいだろう。

 課題はやはりフィニッシュの局面での精度だ。もう2~3点は決めていてもおかしくなかった。その部分を差し引いても、70点は十分に与えていいだろう。

堂安律(PSV/オランダ)…60点(及第点の出来)
【2019-20シーズン成績】※18節終了時点
エールディビジ=15試合・3得点・1アシスト
ヨーロッパリーグ=4試合・0得点・2アシスト
リーグカップ=1試合・0得点・0アシスト


 フローニンヘンから念願のステップアップ移籍を叶えるも、マルク・ファン・ボンメル監督が解任されるなど、PSVが不振に喘いだ前半戦は、右SBのデンゼル・ドゥムフリースとの連係で手を焼くなど、チームに馴染むのにやや苦戦した印象だ。

 それでも、怪我人続出の恩恵もあったとはいえ、多士済々のタレントが揃うチームで、エールディビジでは11試合でスタメンを張り、3ゴール・1アシストとまずまずの結果も残した。故障者が復帰してくる後半戦は、定位置を争いは熾烈になるだろう。エルネスト・ファベル新監督の信頼を勝ち取れるか。
 
中島翔哉(ポルト/ポルトガル)…30点(不満が残る)
【2019-20シーズン成績】※14節終了時点
リーガNOS=10試合・0得点・0アシスト
ヨーロッパリーグ=2試合・0得点・0アシスト
チャンピオンズ・リーグ予選=1試合・0得点・0アシスト
ポルトガル・カップ=2試合・1得点・0アシスト
リーグカップ=3試合・0得点・2アシスト


 鳴り物入りでポルトガル屈指の名門に加入したものの、攻守両面で期待に応えられず。左サイドハーフの定位置を争うルイ・ディアスがすぐにフィットしたこともあり、ベンチを温める試合が続いた。緩慢なプレーでセルジオ・コンセイソン監督に叱責された"ブチギレ騒動"は、この10番の厳しい状況を象徴するシーンだった。

 12月の国内カップ戦でトップ下に配され、決勝点を叩き出すなどようやく存在感を見せたが、前半戦を通して評価すれば30点で低すぎることはないだろう。
 

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