【主な日本人海外組の前半戦通信簿|FW編】飛躍的な成長を遂げた南野はほぼ満点! その他に評価上げたアタッカーは?

2019年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

開幕3戦3発と好スタートを切った大迫だったが…

リバプール移籍に繋がる活躍を見せた南野(中央)。実績のある大迫(右)と岡崎(左)の評価は? (C) Rafa HUERTA, Getty Images

 2019年もいよいよ終わりが近づいている。欧州は一部の国を除いてウインターブレイクに突入した。日本人選手はシーズン前半戦で、どのようなパフォーマンスを残したのか。100点満点で採点した。

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南野拓実(レッドブル・ザルツブルク/オーストリア ※1月からリバプールへ移籍
)…90点(ほぼ申し分なし)
【2019-20シーズン成績】※18節終了時点
オーストリア・ブンデスリーガ=14試合・5得点・6アシスト
チャンピオンズ・リーグ=6試合・2得点・3アシスト
リーグ・カップ=2試合・2得点・2アシスト


 上々のシーズン前半戦だった。国内リーグで、開幕5戦3発と快調なスタートを切ると、迎えたチャンピオンズ・リーグでは第2節のアンフィールドで行なわれたリバプール戦で、1ゴール・1アシストと出色のパフォーマンス。敵将ユルゲン・クロップをはじめとするレッズ首脳陣を驚かせ、結果的にリバプール移籍を勝ち取った。

 代表でもアジア二次予選4戦連続弾(5点)と大車輪の活躍を見せながら、その疲れを感じさせずにコンスタントに結果を残したここまでの評価は、ほぼ満点といっていいだろう。後半戦は、「僕にとって夢だった」と語るプレミアリーグの大舞台で、本領を発揮できるかに注目だ。

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)…60点(及第点の出来)
【2019-20シーズン成績】※17節終了時点
ブンデスリーガ=12試合・4得点・1アシスト
DFBポカール=2試合・1得点・1アシスト


 パーフェクトに近い滑り出しを見せた。昨シーズンかぎりで退団したマックス・クルゼに代わる前線の新たな柱に君臨し、十八番のボールキープでアタッカーの飛び出しを促すなど攻撃を活性化。開幕3戦3発とフィニッシャーとしても申し分のない働きぶりで、主力に負傷者が相次いでいたブレーメンの生命線となっていた。

 だが、好事魔多し。9月18日の練習中に太ももを負傷し、5節から5試合の欠場を余儀なくされる羽目に。その離脱中に未勝利だったチームの救世主として期待されるも、復帰後は8試合でわずか1ゴールと波に乗れていない。ビハインドで交代を命じられる試合が増えてきた。

岡崎慎司(ウエスカ/スペイン2部)…60点(及第点の出来)
【2019-20シーズン成績】※21節終了時点
セグンダ・ディビジョン=18試合・4得点・0アシスト
コパ・デル・レイ=0試合・0得点・0アシスト


 今夏に一度はマラガに加入しながら、財政難による選手登録の問題で開幕直後に契約を解除。ドタバタでウエスカ移籍が決まったにもかかわらず、6節で初先発を飾ると、そこから12試合連続のスタメン出場し、3ゴールを挙げた。とりわけ、豪快なボレー弾を叩き込んだリーガ初得点は鮮烈だった。

 その後、3戦続けてベンチスタートとなったが、年内最終戦となった21節のサラゴサとのダービーで先発復帰すると、得意の泥臭い形から約2か月ぶりのシーズン4点目を決めた。すぐにチームにフィットしたのは評価できるが、当初の期待と得点を求められる3トップのCFで出場している点を考えると、及第点といったところか。VAR判定でゴールを取り消されたケースが6度もあり、そのうち半分でも認められていれば、プラス20点は上乗せできたが……。

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