ユン・ジョンファン新監督就任の理由。今季17位のジェフの再建プランは?

2019年11月26日 石田達也

2019年は過去最低成績に終わる

千葉の新たな指揮官に就任したユン・ジョンファン監督。意気込みを語った。写真●石田達也

 11月24日に今季のレギュラーシーズンが閉幕し、ジェフは17位(10勝13分19敗)に終わった。J2過去最低成績となった要因には、勝負どころでの決め切る力と守備の脆さ、試合終盤での運動量の低下などが挙げられる。そして来シーズンに向け、攻守両面の改善とJ1復帰を目指すべく、クラブはリーグ最終戦が行なわれた24日にユン・ジョンファン氏の監督内定を発表し、翌日25日にユナイテッドパークで就任会見を行った。

 会見の冒頭で高橋悠太GMは「今シーズン、昨シーズン、あまり良い結果と言えない形でシーズンが終わり、今の順位や環境に危機感を感じています。その上でチームとして上を向いて戦える集団にする思いを込め、シーズン終盤前からユン・ジョンファン監督と交渉をさせていただきました」と挨拶。

 ユン・ジョンファン監督は、指揮官としてサガン鳥栖(2011~2014年)ではJ1昇格を果たし、セレッソ大阪(2017~2018)では、ルヴァンカップと天皇杯の二冠を達成。Jリーグで指揮したのは通算192試合で、91勝45分56敗。国内リーグの事情を熟知している監督のひとりである。
 招聘理由について高橋GMは、(1)『真の戦える集団になること』、(2)『チームとしての方向性』を挙げ、成績を残せないことで自分たちのサッカーが半信半疑となり「強いエネルギーと経験をもった監督を連れてこなければいけないと考えていた」(高橋GM)と説明した。

 そして、ユン・ジュンファン監督は千葉のオファーを受けた理由を「クラブが難しい状況の中でオファーをしてくれたことに感謝をしています。話を聞き嬉しい悩みの中でジェフが他チームよりも私にオファーしてくれたこと。こういったチームをまた作れることに対してやりがいを感じています」と力を込めた。

 千葉の試合は映像とスタジアムに足を運び、現状を分析し、「改善すべき部分はたくさん見えた」とのことだが、経験と技術のある選手が揃っているからこそ改善さえすれば結果を出せるという考えだ。

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