【パラグアイ戦|戦評】張りのない相手とまずまずのスパーリング。得られたふたつの収穫は…

2019年09月06日 本田健介(サッカーダイジェスト)

大迫、南野のゴールで快勝を収める

パラグアイに2-0で快勝した日本。5日後のミャンマー戦へ弾みをつけた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 2-0 パラグアイ/9月5日/茨城県立カシマサッカースタジアム
 
 9月10日に敵地でカタール・ワールドカップアジア2次予選の初戦、ミャンマー戦を控える日本代表は、同5日に茨城県立カシマサッカースタジアムでパラグアイ代表と対戦し、2-0で勝利した。
 
 日本は序盤からペースを掴むと、23分には橋本拳人、中島翔哉、堂安律とつないで、長友佑都のクロスはDFに当たるも、これを大迫勇也が巧みに合わせて先制。30分には橋本、中島とつないで酒井宏樹のクロスを南野拓実が冷静に押し込んだ。
 
 さらに後半はミャンマー戦へ向けて主力を休ませる余裕の展開。ハーフタイムに中島、堂安、酒井と、久保建英、植田直通、原口元気を替え、67分には大迫と長友、76分には柴崎をベンチに戻す、理想的な交代策を見せたのだ。
 
 ここまで日本が優位に試合を進められたのは、日本も参加した6月のコパ・アメリカで奮闘したパラグアイが、この日は別のチームではないかと思えるほどに、拙いパフォーマンスだったことが背景にある。そのため、強化試合として意味があったのか、疑問は残る。
 
 現にキャプテンの吉田麻也も大事なのは次のミャンマー戦だと力説する。
 
「良い戦いができたとは思います。ただ3点目を取れなかったのと、後半はメンバーが変わってちょっとミスが増えたかなと。前線の選手のコンビネーションは非常に早くて、守備の目から見て(対応は)非常に難しいんじゃないかと。ただ、これは去年のキリンカップで見れたことなので、大事なのは予選で同じようにプレーできるかどうか。本番でプレーできるかどうか。コンディションとインテンシティをアウェーになっても、移動があっても続けることができるかどうかが大事になる」
 

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